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(回答先: パレスチナのアッバス首相、辞表提出 投稿者 はまち 日時 2003 年 9 月 07 日 19:50:13)
アラファト議長と確執認める パレスチナ評議会、不信任なら辞任も−−アッバス首相
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【エルサレム樋口直樹】パレスチナ自治政府の国会に当たるパレスチナ評議会が4日、ヨルダン川西岸の自治区ラマラで開かれた。アッバス首相は4月末の現職就任以降の成果報告を行ったが、自らの信任投票は求めなかった。内政の混乱回避を求める仲裁に従ったものとみられる。しかし、首相はアラファト議長との確執を初めて公に認めたうえで、評議会の信任が得られなければ辞任する考えを示唆した。
アッバス首相は会議の冒頭、イスラエル軍によるイスラム原理主義組織「ハマス」や「イスラム聖戦」活動家の殺害が、ハマスなどの対イスラエル停戦を台無しにしたと厳しく批判。新中東和平案「ロードマップ」に基づく和平努力が危機に直面しているとして、米欧やロシア、国連の仲裁強化を呼びかけた。
続いて、内政問題について首相は「政府と大統領(議長)の行政上の関係に問題があることを否定しない」と表明。「この問題は根本的に正す必要がある。(評議会がアッバス首相に)強力な支持を与え、任務を遂行させるか、(首相の)任務を撤回するかのどちらかだ」と語り、支持を得られなければ辞任も辞さない姿勢を示した。
これに対し、クレイ議長は85人の議員中15人からアッバス首相の不信任案が提出されたことを明らかにしたが、具体的な対処については明らかにしなかった。
ハマスなどの武装解除に意欲的なアッバス首相に対し、実質的に治安機関を統括するアラファト議長は過激派摘発に否定的とされ、両者は治安機関の支配権などをめぐり対立してきた。また、アッバス首相は、今年5月に交渉相を辞任したエラカト氏を再び交渉相に任命する方針を示した。
アッバス首相が信任投票を求めなかったため、アラファト議長との決定的な対決には至らなかったが、両者の溝の深さは埋めようがない。評議会が行われた建物の外では、アラファト議長支持派がデモを組織、アッバス首相と腹心のダハラン治安担当国務相を「CIA(米中央情報局)のスパイ」と呼んで批判した。
(2003年9月5日毎日新聞朝刊から)
http://www.mainichi.co.jp/news/article/200309/05m/116.html