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(回答先: ワシントンポスト:傀儡アッバッス首相辞任で米中東和平プランに「打撃」だとよ 投稿者 木村愛二 日時 2003 年 9 月 06 日 19:44:13)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030906-00000212-yom-int
【エルサレム=当間敏雄】パレスチナ自治政府のアッバス首相は6日、アラファト議長に辞表を提出した。
自治政府の治安権限をめぐる議長との対立によるもので、議長は受理を検討しているが、両者の決裂は決定的となった。2005年までのパレスチナ国家樹立をめざす新和平案「ロードマップ(行程表)」を基にイスラエルと交渉を進めてきた首相の辞表提出によって、テロや報復ですでに停滞している和平プロセスは崩壊の危機に陥った。
アッバス氏は4月末の首相就任からわずか4か月余りで議長との権力闘争に敗れた。暴力を放棄しないアラファト議長を「和平の障害」とみなし、交渉相手をアッバス氏1人に絞ってきたイスラエルと米国にとっても大きな打撃となった。
アッバス氏は、2000年秋のパレスチナ騒乱開始で頓挫した和平プロセスを立て直すには、議長に代わる穏健派の登場しかないとするイスラエルと米国の支持を得て首相に就任。これを受けて、米国、国連、ロシア、欧州連合(EU)の策定した「ロードマップ」が提示され、6月4日のブッシュ米大統領、シャロン・イスラエル首相との3首脳会談で和平推進に合意した。首相はパレスチナ過激派取り締まりを公約に掲げ、ハマスなどから3か月間の対イスラエル攻撃停止を引き出すことに成功、和平機運が高まった。
だが、8月19日のエルサレムでの自爆テロ(22人死亡)を機に、イスラエル軍が過激派殺害作戦を再開、過激派側も停戦を破棄し、首相の交渉による暴力抑止路線が破綻した。
さらに、議長が、過激派取り締まりに必要な治安権限の移譲を拒否したことから対立が激化。首相が今月4日のパレスチナ評議会(国会に相当)で権限拡大か解任かと議長側に迫る一方、議長派は首相不信任案提出の動きを見せていた。情報筋によると、首相は「議長との対立と妥協の悪循環を断つには辞任以外にない」と決断したと言う。
今後、米国やイスラエルが議長に圧力をかけ首相を留任させる可能性もなくはないものの、首相の退陣によって、交渉相手がいないまま和平プロセスが頓挫する危険性が大きい。
イスラエル首相府は6日、「自治政府がアラファトの支配下に戻ることは受け入れられない」と警告した。(読売新聞)
[9月6日23時29分更新]