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中国:北朝鮮国境の警備強化 正規軍10万人以上
http://210.158.208.73/news/flash/kokusai/20030902k0000m030148000c.html
【ソウル澤田克己】中朝関係に詳しい消息筋は1日、中国が最近、中朝国境の警備をそれまでの武装警察から正規軍に置き換え、10万人以上の兵力を投入したことを明らかにした。中国は、国境地帯に大軍を展開することで朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に圧迫感を与え、核問題で前向きな対応を取るよう「ソフトな圧力」(外交筋)をかけようとしているようだ。
投入されたのは野戦軍3個軍団で、時期は8月中旬から下旬にかけて。別の軍事筋によると、野戦軍1個軍団は約5万人で、3個歩兵師団と各1個の機甲、砲兵師団などから構成される。武装警察も組織上は人民解放軍に所属しているが、戦闘能力を持った野戦軍の投入は大幅な警備強化になる。
警備強化の目的について、消息筋は「北朝鮮脱出住民の大量流入も問題だが、それを防ぐためだけではない」と指摘。北朝鮮核問題の平和解決が失敗に終わり、米軍による「限定的な空爆」や「イラクと同じような空爆プラス地上軍侵攻」が起きた時の混乱に備えるものだと述べ、国境封鎖を念頭に置いていることを示唆した。
同筋はまた、米軍による北朝鮮攻撃が現実のものとなっても「中国軍は参戦しない。中国は、朝鮮半島で戦争が起こるという最悪の事態を回避するため、核問題を平和的に解決しようと努力しているが、かといって米国と対立しようという考えはない」と明言した。
中国と北朝鮮は、相手国が武力攻撃を受けた際に軍事援助を与えるとした「中朝友好協力相互援助条約」を締結しているが、中国側は改正を視野に入れた検討作業を始めている。
韓国政府関係者は「中国は、核問題の平和解決に失敗したら、援軍を送るのではなく、国境を封鎖するという構えを北朝鮮に見せようとしているのではないか。そうすることで、北朝鮮から前向きの対応を引き出そうとしているようだ」という見方を示した。
[毎日新聞9月2日] ( 2003-09-02-03:00 )