現在地 HOME > 掲示板 > 戦争38 > 884.html ★阿修羅♪ |
|
[TUP-Bulletin] TUP速報168号 03年8月30日 [公開書簡] 劣化ウラン弾の恐怖
===================================================================
[公開書簡]
『劣化ウラン弾の恐怖』――知られていない、この戦争の真実
彼らは何をやってしまったのか
----------------------------------------------------------------
宛先:
クリストファー・ヒッチェンズ
ビル・オールリ
シーン・ハニティ
シーン・ペン
スーザン・サランドン
マーティン・シーン
VFW(海外戦争復員兵協会)
テッド・ターナー
ディヴィッド・ハックワース
マドンナ
マイケル・ムーア
ロバート・バード
ラッシュ・リンボー
ダン・ラザー
リチャード・パール
アリエル・シャロン
ローマ教皇
ディヴィッド・ロックフェラー
アムネスティ・インターナショナル
そして、すべてのみなさん
------------------------------------------------------------------
発信:
ジョン・ラッポポート
『嘘情報はたくさんだ』ドット・コム
2003年4月7日
-------------------------------------------------------------------
私は、NBC記者ディビッド・ブルームの死の真相について、もっと多く知り
たいと考えて、昨日、国防総省劣化ウラン調査団、元団長ダグラス・ロッキー
博士に電話した。
ロッキー氏は、10年前に、劣化ウランの影響に関する調査報告の任務を帯び
て、イラクへ赴いた人物である。結果はあまりにも衝撃的であったので、国防
総省は報告を封印し、彼を表に出さないように努めた。ロッキー氏みずからも
ウラン被曝をこうむった。だが、彼の診療記録にも、また何千とも知れない兵
士たちの診療記録にも、被曝の事実は反映されていない。歴史は隠蔽され、書
き換えられた。
ロッキー氏との会話は、私の質問を皮切りに始まった――ディビッド・ブルー
ム氏の死因は肺塞栓症であると公表されていますが、原因物質は劣化ウランで
ありうるとお考えでしょうか? だが、彼は私の質問をそっけなく遮った。「こ
れが即座に出された診断だと言うのですか? どうやって診断したのか、私に
は分からない。戦場で病名を特定するなんて、無理です。それが死因であると
判断するには、なんとしても検死解剖が必要なのですよ…」と、彼は言った。
これが口火になって、新たな論点が浮かび上がった。湾岸地域の現況について、
ロッキー氏は語り始めた。民間人死者数を最低限に抑えていると主張する米軍
の宣伝は、ばかげていると彼は言う。例えば、そもそも国防総省が、今度の戦
争の作戦行動で、バグダッドで発射された巡航ミサイルのうち700発が行方
不明であると認めていることからも、それは明らかである。言い換えると、こ
れだけのミサイルが針路から迷いでたのであり、どこで着弾し、爆発したのか、
誰にもまったく分かっていないのだ。「700発のミサイルと言えば、70万
ポンド(約320トン)の火薬量になるのですよ。700発すべてに劣化ウラン
弾頭が装着されているのです」と、彼は言った。70万ポンドの火薬がどこと
も知れず飛んでいって、発ガン性物質・ウランを四方八方に撒き散らしたのだ。
続いて、ロッキー氏は、1990年このかた、第2次湾岸戦争開始時期までに、
約26万の米兵が身体障害を認定されていると、私に教えてくれた。死亡した
復員兵は10万人である。今、私は、平静な態度で、耳にした事実をあなたが
たに伝えている。だが、ロッキー氏が話してくれた時には、もちろん、たじろ
いでいた。彼はイラクの光景を毒の海として描写した。言うまでもなく、劣化
ウランは毒である。だが、戦場の毒はウランだけではなく、他にも多種多様で
ある。つまり、彼の説明では、「どのような物質であっても」、プラスチックの
ように複合物であるか、合成物であれば、爆弾とミサイルが噴きとばした瞬間、
ありとあらゆる種類の毒性の副産物が発生する。爆撃現場だけではなく、例え
ば、9月11日の世界貿易センタービルでも、このような化学反応が起こった。
「私はあの時の初期対応医療スタッフを数多く訓練しました。今では、彼らも
亡くなっています」と、彼は言った。
ここ何年間か、ロッキー氏は、同僚と組んで、現代戦遂行の「本質的に」避けが
たい結末を説き明かした意見書を次から次へと発表した。その結末とは、時を
超えて殺す、消えることのない毒の染みた大地である。
10年前にロッキー氏が湾岸に滞在していた時、かねてからの懸念のひとつが
本当になった。劣化ウラン被曝から身を守るための防護マスクがまるで役に立
たないのだ。フィルターが致死性きわまる極微ウラン粒子の浸透を防げないの
である。「私たちはあれ(ウラン)の味を感じることができました」と、彼は言っ
た。米兵と戦闘員が曝される危険に、国防総省は完全に気づいていながら、は
なから気に掛けていないと、ロッキー氏ははっきり言う。
私は質問した――どうして、砲弾とミサイル弾頭に劣化ウランが使用されてい
るのですか? 彼は答えた――その訳は、密度が非常に高いウランはとても重
い金属であり、標的への衝撃負荷による破壊力を飛躍的に大きくするからであ
る。さらに彼が語るには、国防総省の誰かが言うように、砲弾をウランでメッ
キ加工したり、チップを装着するような生易しい話ではない。ウラン塊が本体
に詰め込まれているのである。ロッキー氏が言った譬(たと)えでは、あなたの
自宅裏庭にウランの延べ棒を転がしておくようなものなのだ。
次に彼は、米兵が神経ガス防護のために服用するPB剤(フェノバルビタール、
催眠剤・鎮静剤)そのものが神経系に作用する薬物であると説明した。神経ガス攻
撃の直前に(PB剤を)服用し――さらに別の薬剤2種類で処置すれば――米兵
たちは神経ガスから防護されもするだろう。だが、実際にPB剤が服用される
のは、予想される神経ガス被曝よりもずっと前である。要するに、米兵たちは
『毒薬による神経ガス攻撃』を当初からこうむっているのである。
アフガニスタン、旧ユーゴスラビア、アメリカ国内各地――これら世界を取り
巻く地名を、ロッキー氏は劣化ウラン汚染が目下の最大の問題になっている場
所として列挙した。すでにロッキー氏は、私との電話で、現代における戦争の
全体像、すなわち殺戮であり、同時に自殺でもある、その姿を描写し尽くして
いた。イラク戦争の帰結は第1次湾岸戦争のそれよりももっと酷いものになる
だろうと、彼は予言した。アメリカ兵およびイラク国民への被害の大きさと死
者数の規模でもって、もっと酷いことになるだろう。
私は唖然とした気持ちで受話器を置いた。この情報をできるだけ多くの人びと
に伝えていただけるように、あなたにぜひともお願いしたい。マスコミの記者
たちには、疑いを持つことが最大の徳目であると、はっきり伝えなければなら
ない。記者たちは知らないだけなのだ。この度の戦争を注意深く制御された軍
事行動として描写して、良しとしているのも、自分たちが何を支持しているの
かについて、まったく考えもしていないからである。(TV映像や新聞の)戦場
解説地図と矢印と標的――すべて、毒物複合汚染の雲で覆われているように描
かれなければならない。そうすれば、今、現実に何が起こっているのか――そ
して、すべてが終わった後で、何が起ころうとしているのか、私たちにもそれ
なりの真相を把握することができるだろう。
第1次湾岸戦争から、この度の開戦までに、イラクの人たちはバスラに水処理
施設の新規建設を試みてきたと、ロッキー氏は語った。恐怖の病原性物質で汚
染された水を浄化するためである。彼が言うには、建設が始まり、新しい施設
が姿を現わす度毎に、それは破壊された……。
湾岸地域で進行している事態は、単に無知の結果ではない。それは不道徳な無
頓着の結果であると決めつけても、まだ言い足りない。それは計画的な人口削
減と破壊なのだ。米兵たちは犠牲になるだろう。それも大規模に…。イラクの
人口削減と国力衰退という、もっと大きな目的の達成のためにである。それで
も、TVネットワークのニュース画面は例の光り輝くキャッチフレーズ『イラ
クの自由作戦』を掲げ続けている。イラク油田の防衛は「イラク国民の将来の
富」を守るためであると、国防総省スポークスマンたちはまくしたてている。
この質の悪いジョークは非常に不吉な新しい意味を帯びる。
第1次湾岸戦争の結果、身体障害にかかった26万の復員米兵たちを、麻酔を
かけられたアメリカ国民の目から隠しおおせるとしたら、米本国で、そしてイ
ラクで、これからの月日、これからの歳月、他に何が隠しおおせるのだろう
か? どれほど多くのガン症例を…? どれほど多くの先天性異常出産例を…?
どれほど多くの腎不全と肝不全を…? どれほど多くの免疫系障害を…? どれ
ほど多くの家族が、イラクの戦場から帰ってきた息子や娘がやがて衰弱してい
くのを見ているしかなく、それでも国防総省からは外傷後ストレス障害にすぎ
ないと聞かされることになるのだろうか? どこほど遠くまで、毒物の雲は漂
っていくのだろうか? どれほど多くの病例が細菌感染症であると誤診される
ことになるのだろうか?
私たちは狂気の時代に生きている。私としては、お祈りも、テレビの気晴らし
も、あるいはいわゆる愛国心の絶望的な装いでさえも、咎(とが)めだてする気
にはなれない。それでも何としても、私たちは決まりきった日常性を超えて生
きなければならない。破壊に見合う怒りを奮い起こさなければならない。今と
いう時に向かい合わなければならない。ペンタゴンでは、哀れにも、髪の毛が
抜け落ちた将軍たちが、蛇のように追いかけてくる真実を避けて通るために考
えておくべきことは何であれ、あれこれ思案しながら、それでも勝利は我が行
く道にありとばかりに闊歩している。
嘘で敷き詰めた偽の床を踏み抜こう。踏み破ってしまおう。利口な体制支持者
たちの戦争賛成の声も、この情報の波に乗せてしまおう。最終的には、彼らで
さえも、否応なしに自らの拠(よ)りどころを決めざるを得ない、遥かなる良心
の岸辺に迎えよう。彼らは時代遅れの心象風景を見ているのだ。彼らは戦争の
幻想を見ているのだ。彼らはもはや有りもしない状況を空想しているのだ。
戦争は今や別物になってしまった。戦争は自分の身に振りかざす剣になってし
まった。
目を覚まそう。起きあがろう。
ジョン・ラッポポート
----------------------------------------------------------------
神経作用解毒剤の影響・劣化ウラン被曝の影響に関連したサイト:
http://www.mindfully.org/Health/Gulf-Children-Defects.htm
http://www.cnn.com/HEALTH/9712/08/briefs/gulf.war.birth.defect/
http://www.chronicillnet.org/online/children.html
http://www.gulflink.osd.mil/news/na_med_16jun.html
===========================================================
あなたのネットワークにこの情報を流し、アメリカの政権が何をしているか、
何をやってしまったのか、真実の情報を広めていただくように心からお願いし
ます。
どうぞ、よろしく
カリル・ダニエル
<><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><>
「異議申立ては最も気高い愛国心の発露である」――トーマス・ジェファーソン
<><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><>
[筆者] ジョン・ラッポポート Jon Rappoport
www.nomorefakenews.com
[紹介者] カリル・ダニエル Karil Daniels
*ポイント・オブ・ビュー(視点)プロダクション*
医療、エコロジー、平和、持続可能性・社会的責任を考えるビジネス、フェミ
ニズム、社会的公正、芸術、その他…
進歩的活動家のための映像メディア作家:
http://www.karildaniels.com
-------------------------------------------------------------------
[原文] WHAT WE DON'T KNOW ABOUT THIS WAR
www.nomorefakenews.com/archives/archiveview.php?key=246
===================================================================
翻訳 井上 利男 / TUP