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イラクで爆発、20人死亡 シーア派政党最高指導者死亡
http://www.asahi.com/international/update/0829/022.html
アラブ首長国連邦の衛星テレビ局アルアラビアによると、イラク中部に
あるイスラム教シーア派聖地ナジャフのイマム・アリ廟(びょう)前で2
9日、自動車に積まれていたとみられる爆弾が爆発し、信者ら少なくとも
20人が死亡した。イラク統治評議会に参加するシーア派の主要政党イス
ラム革命評議会(SCIRI)の最高指導者ムハンマド・バーキル・ハキ
ーム師が死亡したことを、テヘランのSCIRI事務所が確認した。シー
ア派内部では強硬派から、SCIRIが米英の暫定占領に協力していると
の批判があったとされ、同派の内紛が噴き出す可能性がある。
報道によると、ハキーム師は金曜礼拝の演説を終え、モスクを出てきた
ところで爆発が起きたという。カタールの衛星テレビ「アルジャジーラ」
によると、統治評議会のアフマド・チャラビ・イラク国民会議代表は、ハ
キーム師の実弟で統治評議会議員のアブドルアジズ氏に電話で、ハキーム
師の死亡を確認したという。
ナジャフでは24日にも、ハキーム師のいとこでシーア派の最高位の法
学者(大アヤトラ)のムハンマド・サイード・ハキーム師の自宅前で爆発
があり、護衛の3人が死亡、同師が軽傷を負う事件があったばかり。
バーキル・ハキーム師は、イラク国内でバース党体制に反対する運動を
行い、82年にイランに亡命して82年に反体制組織のSCIRIを結成
した。SCIRIは湾岸戦争後にクルド人組織などと協力して、国外にい
る反フセイン政権組織で共同歩調をとり、シーア派組織の中心だった。イ
ラク戦争後は米英の占領政策に協力する姿勢をとり、7月に暫定占領当局
(CPA)のブレマー代表が25人の統治評議会メンバーを任命した際に、
弟のアブドルアジズ氏が委員になった。
シーア派イスラム教徒はイラクの人口の6割以上を占め、ナジャフの宗
教指導者集団が大きな影響力を持つ。ハキーム師は、最高位のアリ・シス
ターニ師やサイード・ハキーム師らとともに、米英の占領政策に協力する
姿勢をとっているが、対決を求める強硬派指導者もおり、宗派内で緊張が
高まっていた。 (08/29 22:07)