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「イラク撤退ありえない」 ブッシュ米大統領が強調
ブッシュ米大統領は26日、訪問先のミズーリ州セントルイスでの演説でイラク情勢にふれ、「テロに直面して撤退すれば、さらに激しい攻撃を招くだけだ。撤退はあり得ない」と述べ、約14万人の駐留米軍の展開を維持する姿勢を強調した。イラク国内でゲリラ攻撃などによる米兵の死者が増える中、米国内に高まりつつある早期撤退論に反論する姿勢を示した発言だ。
駐留兵力を増強すべきだとの声が共和、民主両党から高まっていることについては、「(イラク復興という)重要な使命のためにほかの国々の参加を引き続き求めていく」と述べ、米軍以外の各国の軍事的な参加を求める考えを示した。イラク国内では米軍以外に30カ国の約2万1000人が展開している。新たな国連安保理決議の採択などを通じて、さらに多くの国々の参加を求める考えを示した。
ブッシュ大統領は「米軍がイラク、アフガニスタン、その他の場所でテロリストに立ち向かっているから、米国民はニューヨークやセントルイスやロサンゼルスでテロの暴力に直面しなくても済んでいる」と述べ、地球規模での「テロとの戦い」が米国の国土安全保障に寄与しているとの見方も示した。
ブッシュ大統領による「大規模戦闘終結宣言」があった5月1日以来、イラク国内の米兵の死者は26日で計140人となり、「戦闘中」の138人を上回った。 (08/27 12:22)
http://www.asahi.com/international/update/0827/006.html