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エルバラダイ氏:
米の核政策批判 軍縮求める
【ウィーン福井聡】国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は26日、独シュテルン誌との会見で「北朝鮮は核でゆすりを図る戦略を取っており、現在最大の脅威だ」と警告した。米政府の核政策に対しても「他国に核兵器不所持を要求しながら、自身は核武装を進めている。核大国は核兵器削減の規範を示すべきだ」と批判した。
事務局長は「北朝鮮はプルトニウムを所持しており、数カ月内に核爆弾製造が可能だ。イラクでは大量破壊兵器疑惑で戦争が行われたが、北朝鮮は核兵器開発計画を巡って『交渉』を行っており、譲歩を引き出す手段として他国が模倣する危険をはらんでいる」と非難した。
米ブッシュ政権のミサイル防衛計画については「計画が進められれば少数の特権を得た国が核の傘の下で保護され、他の世界はカヤの外に置かれる。現実には『良い核兵器も悪い核兵器』もない。我々がこうした二枚舌を止めねば、結局核兵器は増え続けるばかりだ。我々は今、転換点に立っている」と批判的な見解を示した。
さらに、核拡散防止条約(NPT)によって核兵器所持が認められている5大国(米、英、仏、ロ、中国)について「核兵器削減の明確なメッセージを世界に送るべきだ。さもなければ我々は厳しい結果に直面する。現在、我々は今日はイラク、明日は北朝鮮、明後日はイラン、その次は…と、火事場の梯子とも言える役割を迫られている」と注文した。
[毎日新聞8月27日] ( 2003-08-27-18:38 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030828k0000m030027000c.html