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http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030821k0000m030132003c.html
イラク自爆テロ:数日前から大規模テロ計画の情報
【バグダッド山科武司】バグダッドの国連事務所で爆弾テロが起きる数日前、現地の外交筋の間で、高級ホテルや外国人を標的とした大掛かりなテロが計画されているとの警告情報が広まっていたことが、20日分かった。テロ対象には日本人を含む外国政府関係者らも挙げられていたとされる。外国大使館などは警戒を強めていただけに、今回、国連が実際に狙われたことに衝撃を受けている。
一方、米連邦捜査局(FBI)などは20日、本格的な現場検証を始めた。がれきに埋まった国連関係者ら不明者の捜索活動も続いている。犯行が組織的で入念な計画があったとみられることから、背後にウサマ・ビンラディン氏率いる国際テロ組織アルカイダが関与しているとの見方も取りざたされ始めた。
外交筋によると、警告情報のうち1件は、16日夜以降、過激派とみられる組織がバグダッド市内の複数の主要ホテルや、米英占領当局(CPA)が記者会見を行うコンベンションセンターを標的に「攻撃を開始する」との内容だった。一部では脅迫状も見つかったという。
また、これに先駆けて一部の武装集団が日本人を含む外国人を標的にしているとの情報も流れていた。いずれも真偽は定かでなかったが、関係者は警戒を強めていた。
一方、捜査当局によると、犯行に使われた車はセメント運搬用ミキサー車か軍用トラックとみられ、450キロ以上もの爆発物を積んでいたと推定される。車は、死亡したデメロ国連事務総長特別代表(55)の執務室から約15メートルしか離れていない場所に止められたことも判明し、デメロ氏を狙ったとの見方が強まっている。捜査当局はアルカイダとの関係が強いとされるイラクのイスラム原理主義組織「アンサール・イスラム」と事件の関連をも調べている。
一方、不明者の救出作業で20日、新たに数人の遺体が発見され、AFP通信は国連当局者の話として死者は24人に増えたと報じた。現地の国連報道官は「がれきの下に依然、人が埋まっている」と述べた。
イラク駐在の国連職員のうち一部の負傷者らはヨルダンに退避した。しかし、国連のアナン事務総長はストックホルムでの記者会見で、「我々は威嚇されない。任務を継続する」と述べ、復興事業の継続を強調した。アナン総長は20日、ニューヨークに戻り、安保理の緊急会合を開いて国連スタッフの安全確保について再検討作業に着手する見通しだ。
[毎日新聞8月21日] ( 2003-08-21-03:00 )