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エルサレムで起きた自爆テロによるバス爆発で現場を調べるイスラエルの調査官=AP
イスラエルのエルサレム中心部で19日午後9時(日本時間20日午前3時)過ぎ、走行中の路線バスで自爆テロとみられる爆発が起き、イスラエルのチャンネル2テレビによると犯人を除き少なくとも18人が死亡、136人が負傷した。パレスチナ過激派ハマスとイスラム聖戦がそれぞれ犯行への関与を認めた。イスラエルのシャロン首相がパレスチナ自治政府との接触を全面的に停止することを決めたとの報道もあり、中東和平に向けた動きが大きく後退することは避けられない。
バスはエルサレム旧市街の「嘆きの壁」から市西部に向かう路線で、礼拝を終えた超正統派のユダヤ教徒が多数乗っていた。死者数は今年1月にテルアビブで起きたテロ(23人死亡)以来最悪の規模。バスの内部で爆発が起きており、イスラエルの警察当局は、自爆テロ犯がユダヤ教徒に変装して乗り込んでいた可能性があると見ている。
事件後、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラ系のテレビ局に、イスラム聖戦の軍事部門を名乗って犯行を認める電話があった。イスラエル軍は14日、西岸ヘブロンで聖戦の地元幹部を殺害しており、聖戦側は報復を宣言していた。
また、ヘブロンでは19日夜、ハマスが「イスラエルのハマス活動家殺害に報復する」として活動家が自爆攻撃を予告する映像が写ったビデオテープを公表していた。
自治政府のアムル情報相は「攻撃を強く非難する。民間人の命を危険にさらすことに我々は絶対に反対だ」と述べた。ハマスとイスラム聖戦は6月末に3カ月間の停戦を発表したが、停戦に不満を持つ下部組織の犯行とみられる。
イスラエルは週内にもヨルダン川西岸のエリコとカルキリヤの2自治区の治安権限を自治政府に引き渡し、来週にもラマラなど2自治区の追加引き渡しを実施する予定だったが、イスラエル政府筋はイスラエルテレビに「引き渡しは中止される」と語った。
(08/20 13:18)
はまち
イスラエルが、パレスチナを占領し続け、パレスチナ人の自由を奪い続ける限り、このような犠牲は、続きます。よその家に土足で踏み込んだら、当然、その家の持ち主が、応戦します。自治地区の引渡しを中止することで、事態を悪くして、もっと、被害を受けたい。とするのが、イスラエル政府の狙いなら、本当に、イスラエルは、和平は、臨んでいないんですね。
http://www.asahi.com/international/update/0820/006.html