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↑機体全体が復元され、現役当時の状態を取り戻したエノラ・ゲイ=18日、米バージニア州のスミソニアン航空宇宙博物館新館で
米の博物館、エノラ・ゲイを完全修復 「終戦に貢献」
広島に1945年8月、世界初の原爆を投下したB29爆撃機エノラ・ゲイの機体全体が修復され、米ワシントン郊外のダレス国際空港に建設中の米国立スミソニアン航空宇宙博物館の新館で18日、記者団に公開された。同機は機体の一部が修復されていたが、全体が完全に復元されたのは初めて。
記者会見でデイリー館長は「これはテクノロジー(科学技術)の博物館であり、原爆投下の是非をめぐる論争は個人の判断にゆだねる」と述べ、あくまでも機体の技術的側面に焦点を当てた展示にとどめ、原爆の被害や歴史的な記述は展示しない考えを示した。
退役軍人の同館長は、朝日新聞の取材に対し、「数あるB29の中からエノラ・ゲイを選んだのは、同機が原爆を投下したからだ」と述べた。同博物館は95年に機体の一部を展示した際に「(原爆の使用は)日本の即時降伏につながり、米軍と日本人に多数の犠牲者が出るはずだった本土決戦を不要にした」と原爆投下を正当化する解説をつけたが、館長は「現在もその見解は変わらない」と語った。
エノラ・ゲイは、機体の前部などが原爆投下50周年の95年から98年までワシントン市内の同博物館に展示された。その際、同博物館は被爆資料などを展示する原爆展の開催も同時に計画していたが、原爆投下を正当化する米空軍関係者や退役軍人らの猛反発を浴びて中止。当時の館長が辞任する騒ぎとなった。
原爆投下当時のポール・ティベッツ機長が自分の母親の名前を付けたエノラ・ゲイは全長30.2メートル、翼幅43メートル、高さ9メートル。重さ31.4トン。45年8月6日未明に太平洋マリアナ諸島のテニアン島を離陸して、広島に午前8時15分に原爆を投下した。同機は、ライト兄弟の飛行機初飛行100周年に合わせて今年12月15日に開館予定の新館の目玉展示品の一つとして、全体の修復を進めていた。 (08/19 00:59)
http://www.asahi.com/international/update/0819/001.html