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旧日本軍毒ガス事故:
日本政府に医療費など賠償請求
旧日本軍の毒ガス事故で中国黒竜江省チチハル市の郭海洲・事故緊急救援指導グループ長は17日、被害者の医療費や事故処理費用など4項目の補償支払いを日本政府に正式に求めたことを明らかにした。
要求したのは(1)汚染現場の消毒処理費用(2)被害者の医療費(3)被害者の障害補償(4)建設工事中断の損失補てん。既に日本政府の現地調査団に要求書を手渡した。戦争賠償について中国は請求権を放棄しており、日本政府は賠償請求には応じない立場だが、新たに発生した被害への「補償」にどう対応するか、難しい判断を迫られる。
郭グループ長は今回の事故について、日本政府が旧日本軍の毒ガスと確認して調査団まで派遣した初のケースであり、「日本政府に責任がある」と強調。要求に被害者への賠償的性格のものが含まれていることについては「戦争賠償ではない。客観的な損失への補償である」と述べ「日本は責任ある態度で適当な解決方法を探してほしい」と訴えた。
日中両国は99年、日本が遺棄化学兵器を処理する覚書に調印したが、戦後の毒ガス被害をどう処理するかについては触れていない。
今年5月には中国人被害者5人が賠償を求めた裁判で東京地裁が請求棄却の判決を言い渡したが、いずれも被害は87年以前の古いケース。郭グループ長は新たな大量被害が起きた今回の事故について「裁判ではなく話し合いで解決したい」と話している。(チチハル(中国黒竜江省)共同)
[毎日新聞8月17日] ( 2003-08-17-19:24 )
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20030818k0000m040021000c.html