現在地 HOME > 掲示板 > 戦争38 > 464.html ★阿修羅♪ |
|
(回答先: 史上最大級の大停電に=原因究明、完全復旧には時間が−北米東部一帯(時事通信) 投稿者 まさちゃん 日時 2003 年 8 月 15 日 18:34:17)
ニューヨークの日本人観光客や現地在住の日本人らも、長時間の停電に不安な一夜を明かした。
観光で来ていた、米国の日産自動車に勤務する上杉宏さん(32)と妻の友紀子さん(27)は14日夕、駐在中のテネシー州ナッシュビルに戻るためラガーディア空港に着いた途端、停電に遭った。
空港のカウンターで運航中止を知り、タクシーでマンハッタンに戻った。しかし、ホテルの部屋が見つからず、ようやくヒルトンホテルのロビーに入れてもらい、仮眠できたという。上杉さんは「停電は空港だけだと思っていたので、真っ暗な街全体を見て一体何が起きたのかと恐ろしくなった」と疲れた表情を見せた。
東京から観光に訪れ、同ホテルに滞在していた日本人の男性会社員(41)もシーツと毛布を借りて、ロビーの床の上で寝た。エレベーターが動かず34階の部屋まで戻れなかったという。
ブルックリン地区の主婦、大河内みち子さん(49)は15日午前4時半、電気が復旧し、冷蔵庫が動き出す音で目をさまして、「とにかく、ホッとした」と話す。停電している間に「テロが起きるのではないか」という不安もあったという。
停電した際、長男の高校2年、俊平君(16)は、マンハッタンで環境問題の調査活動に携わっていた。携帯電話で「すぐに車で迎えに行く」と伝えたものの、通行止めで引き返した。結局、俊平君は2時間以上も歩いて14日夜、帰宅。「同時テロの時と同じで、大変だった」と話している。
みち子さんは、停電後すぐに食料品店などに走ったが、氷や電池はすでに売り切れ。ろうそくだけで、寝苦しい夜を過ごした。
マンハッタンの北部が復旧した後も、ダウンタウンでは停電が続いた。
15日午前7時現在、同時テロの現場近くに住む主婦、西前明子さん(39)の自宅では、マンション内の電力ポンプが停電で機能しないため、水道もトイレも使えない状態。西前さんは「アメリカの基盤はもろい。あきれました」と、ため息まじりで話した。
語学研修で訪れていた新見公立短大(岡山県新見市)などの学生14人も14日、ニューヨークで観光や買い物の途中で停電に巻き込まれた。引率の山内圭・同大助教授によると、市内に散らばっていた学生たちは同日夕、徒歩などで全員が無事にホテルに戻ってきたという。ただ、レストランが営業していないため、みんなでペットボトルの水とクッキーなどの菓子を買い集め、空腹を満たした。
山内助教授は「みんな一緒の方が安全」と判断。宵のうちはホテルのロビーでひとかたまりになって過ごし、真夜中過ぎにそれぞれの部屋に引きあげた。ホテルのある地区の電気は15日早朝に復旧したが、この日に予定していた観光はやめ、ホテルで待機する。山内助教授は「体調を壊す者がいなかったのは幸いだが、16日の帰国便が飛び立つのかどうかが心配」と話した。
在ニューヨーク日本総領事館では、帰宅できなくなった人たちのために1階ロビーを開放、寝袋を貸し出したりした。14日夜、現地の日本人会社員や教師、旅行中の日本人ら20人が一時滞在。わずかな非常灯の薄明かりの中で休憩をとった。領事館では、この人たちを公用車に分乗させ、それぞれの自宅や滞在先まで送ったという。
◇
大手旅行会社のJTB(本社・東京)によると、ニューヨーク、トロント、ナイヤガラなど東海岸地域に滞在している同社のツアー客は約300人。近畿日本ツーリスト(本社・東京)のツアー客もニューヨーク市内のホテルに約100人が滞在、現地の社員がホテルのロビーで待機するなどして、客の対応に当たっている。
外務省邦人保護課によると、この停電で日本人が大きなトラブルに巻き込まれたという報告はないという。(読売新聞)
[8月15日22時35分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030815-00000114-yom-soci