現在地 HOME > 掲示板 > 戦争38 > 405.html ★阿修羅♪ |
|
【ニューヨーク=勝田誠】米政府は12日、国連イラク支援団(UNAMI)の創設を承認し、戦後イラク統治に関して国連の役割強化を求める内容の国連安保理決議案を常任理事国に提示した。米外交筋が明らかにした。早ければ週内の決議案採決を目指す。
国連支援団は、アナン国連事務総長が7月の安保理報告で設立を勧告した国連機関。人道支援分野だけでなく国家再建に関わる政治的機能も持つ。米英の暫定行政機構「連合国暫定当局」(CPA)を補助する位置付けだが、長期的には、国連が憲法制定や選挙実施までの政治的枠組み作りに関与していく際の基盤になると見られる。
支援団創設は、国連の役割強化になるため、安保理内では、フランス、ロシアなどが賛成派で、米国が創設に慎重姿勢だった。米国が今回、国連支援団創設に動いたのは、イラク現地での米兵襲撃がやまず、イラク戦後統治には国連を含め国際社会全体の関与強化が必要になったためだ。
米国の決議案は一方で、7月に発足させた「イラク統治評議会」に対し、安保理がこれを支持する点を盛り込んだ。UNAMI承認の引き換えとして、安保理に米英主導の統治評議会を認知させる狙いがある。
だが統治評議会を巡っては、アラブ諸国が「米英のかいらい政権」と批判しており、安保理でも仏露独などが、安保理として認知することには慎重姿勢を崩しておらず、米提案審議では、統治評議会の扱いが大きな争点になりそうだ。
(2003/8/13/21:01 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20030813it12.htm