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イラクテレビのトップ辞任、米国のプロパガンダ戦は失敗と指摘
http://www.reuters.co.jp/news_article.jhtml?type=topnews&StoryID=3226872
[ロンドン 5日 ロイター] イラク戦争後に米国の支援で再開したイラクテレビの
トップが、米国はイランのような国々や、逃亡中のフセイン元イラク大統領との
プロパガンダ戦争に敗北しつつある、として辞任した。3カ月前、イラクのテレビと
ラジオを復活させるため、イラクテレビのトップとしてバグダッド入りした元亡命者
のアフマド・リカビ氏は、現状に幻滅してロンドンに戻り、当面は当地に滞在する
という。
リカビ氏は、先に放送されたフセイン元大統領の肉声テープに触れ「サダム・
フセインは、アルジャジーラやアルアラビーヤなど湾岸のテレビを通じ、より
巧みに自己アピールしている」と語った。
同氏は、米国がイラクの放送局に投資せず、現地従業員を維持できていないため、
イラクでは、アルアラム(イラン)やアルジャジーラのようなチャンネルの人気が
高まっている、と指摘した。
リカビ氏は「イラク人は、イスラム教スンニ派を含め、解放者に反旗を翻す段階には
ないが、そのように扇動されているのだ。これらのチャンネルは、イラク国内の緊張
を増す一因となっている。これらに対抗するレベルのテレビ放送が必要だ」と述べた。
リカビ氏は、フセイン政権崩壊後初めての放送を行い、米兵がバグダッドの空港に
設置した送信機から「新しいイラクへようこそ」という声が聞かれた。