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産経新聞・書評
http://www.sankei.co.jp/news/030801/0801boo010.htm
【書評】「アメリカの歴史教科書が教える日本の戦争」高濱賛著
「真珠湾攻撃は『ずる賢い攻撃(Sneaky Attack)』だとする表現は(時を経て)修正されていった」「昭和天皇は戦後日本の民主化の協力者として描かれている」。
米国の教科書が太平洋戦争を中心に日本をどう記述しているかを徹底的に検証したのが本書。後半部分では、日本の教科書とは違って中国を「厳然たる共産主義国家」と指摘する教科書も紹介し、「奥歯に物が挟まった日本の教科書の記述とは大きく違う」と解説する。著者は「どこの国でも歴史教育は『国家の死活的問題』であり、教科書はその『秘密兵器』だ」との認識に立ち、(1)日本は検定制度を廃止し、学校が教科書を自由に選ぶようにする(2)教科書の無償配布をやめて学校の備品とし、内容を充実させて大型化する(3)通史・暗記中心の歴史教育をやめ「主題」中心の教育に転換する−ことを提唱する。米国史をめぐる米保守・リベラル両派の「教科書論争」や米国の教科書採択の実情も詳述しており興味深い。
高濱賛著。アスコム。一七〇〇円。