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(回答先: 核廃絶・世界平和へ努力…広島58回目の原爆忌[読売新聞] 投稿者 竹中半兵衛 日時 2003 年 8 月 06 日 11:48:03)
http://www.asahi.com/national/update/0806/017.html
核兵器廃絶へ「法の支配」訴え 58回目の原爆の日
被爆58年となる「原爆の日」を迎えた6日、広島市中区の平和記念公園で「原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式」(平和記念式)が開かれ、約4万人の参列者が犠牲者を追悼した。秋葉忠利・広島市長は平和宣言で、米英軍の先制攻撃で始まったイラク戦争が紛争解決の国際的な枠組みを揺るがし、米国の核戦略強化、北朝鮮の核兵器開発問題によって世界の核軍縮体制が脅かされている事態に危機感を表明。「力の支配」ではない、「法の支配」を訴え、核兵器と戦争のない世界の実現に向けて努力することを誓った。
式典は午前8時に始まり、秋葉市長と遺族代表2人が、この1年間に死亡が確認された被爆者5050人の名前を書き加えた原爆死没者名簿を原爆慰霊碑に納めた。名簿は昨年までと合わせて81冊、死没者は23万1920人になった。
続いて被爆者代表らが献花。原爆投下時刻の午前8時15分、遺族代表の主婦藤原綾子さん(38)と子ども代表の小学6年米屋孝彦君(12)が平和の鐘を打ち鳴らし、全員が1分間の黙祷(もくとう)をささげた。
秋葉市長は平和宣言で、核不拡散条約(NPT)体制が崩壊の危機に瀕(ひん)している最大の原因として、「『核兵器は神』だと奉じる米国の核政策」を指弾。「国連憲章や日本国憲法さえ存在しないかのような言動が世を覆い、時代は正に戦後から戦前へと大きく舵(かじ)を切っている」と警鐘を鳴らした。
イラク戦争については「『戦争が平和』だとの主張があたかも真理であるかのように喧伝(けんでん)されている」と、「力の支配」を批判し、戦争で使用された劣化ウラン弾を念頭に「何十億年も拭(ぬぐ)えぬ放射能汚染をもたらした」とも指摘した。
リンカーン元米大統領の演説を引用して「全(すべ)ての人を永遠に騙(だま)すことはできない」と訴え、「和解」の精神に基づく「法の支配」を強調した。
ブッシュ米大統領と北朝鮮の金正日総書記に広島訪問を要請し、「彼らに核兵器が極悪、非道、国際法違反の武器であることを伝えなくてはならない」と述べた。
さらに、日本政府へは、核兵器を「作らせず、持たせず、使わせない」との「新・非核三原則」を国是としたアジアの非核地帯化への取り組みを要請するとともに、原爆投下直後に放射性物質を含む「黒い雨」が降った地域にいた人や、在外被爆者らに対する援護策の充実も求めた。
こども代表の小学6年の片岡瑞希さん(11)と藤井博之君(11)が「平和への誓い」を読み上げ、「ちちをかえせ ははをかえせ」で始まる峠三吉の詩を紹介しながら「『正義』の名のもとに、戦争や紛争が繰り返され、私たちと同じような子どもたちが傷ついている」と訴えた。
小泉首相は「国際社会の先頭に立ち、核兵器廃絶に全力で取り組む」とあいさつした。 (08/06 11:04)