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自殺の博士を夢想家と批判 英報道官発言に反発広がる
【ロンドン5日共同】五日付の英各紙によると、英首相府の報道官が、イラクの大量破壊兵器に関する政府の情報操作疑惑の渦中で自殺した国防省の兵器専門家デービッド・ケリー博士を、自分の知識以上のことを記者に話す夢想家だと批判したことが分かり、反発が広がっている。
六日に葬儀を控えたケリー博士への中傷である上、博士の自殺の経緯を調べる独立調査委員会に真相解明を委ねるとのブレア首相の立場にも反する発言で、首相府の大きな失態となった。休暇中の首相の職務を代行するプレスコット副首相は急きょ、政府職員に礼節をわきまえるよう指示する声明を出した。
各紙によると、報道官はインディペンデント紙の記者らに対し、ケリー博士は「(米国の有名小説『虹をつかむ男』で空想にふける主人公)ウォルター・ミティ」のようだと批判。博士が実際は知らない情報操作疑惑をBBC放送記者に話し、それが大問題となったため議会で取材内容を否定したが、話した事実が公になるのを恐れて自殺した、との見方を示したとされる。
政府側はこれまでBBCの誤報を批判してきたが、報道官の発言は「博士がBBCと政府の両方を欺いた」との主張へと戦術変更した可能性を示している。
博士の友人はBBCラジオで「反論できない立場にある博士を中傷する信じ難い発言」と批判した。
(了) 08/05
http://news.kyodo.co.jp/kyodonews/2003/iraq2/news/0805-1415.html