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【カイロ=岡本道郎】サダム・フセインは、潜伏先の劣悪な環境に苦しみ、2人の息子の死に大きな衝撃を受け気弱になりながらも、今なお忠誠を誓うわずかな側近とともに米国への復讐を狙っている――5日発売のアラブ有力週刊誌「アル・ワタン・アル・アラビ」(8日付)は、イラク国内を逃亡中のフセイン元大統領の最近の様子をこう報じた。
同誌が「元大統領周辺」からの情報として伝えたところによると、フセイン氏は、北部モスルで長男ウダイ氏、二男クサイ氏が先月下旬、米軍に殺害されたことを、腹心のラマダン副大統領から口頭で伝えられた。同時に、別の場所に潜伏しているサジダ夫人が息子の死を知り卒倒、顔をたたいて悲しんだ様子を聞かされ、フセイン氏はひどく落胆したという。
元大統領は息子の死以前から、逃避行による疲労がたまり、持病の腰痛が悪化したほか、右手も満足に動かせないまでに憔悴。劣悪な住環境の中でめっきりふけこみ、精神状態も不安定で、白髪も染めないでいるという。
一方で同紙は、元大統領はなお、「連絡を取る方法を知る唯一の人物」であるラマダン副大統領のほか、以前は知られていなかった「新顔」の側近たちからなる「臨時指導部」とともに行動していると指摘。砂漠など秘密の場所に武器や「数千万ドル」の資金を隠し、米軍や息子の潜伏先を密告した男などへの「復讐計画」をたてているとしている。
アラブ首長国連邦(UAE)の衛星テレビアル・アラビーヤは先月29日、息子の死を悼み、対米最終勝利を誓う元大統領の肉声とみられる音声テープを放映している。
(2003/8/5/20:39 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20030805id21.htm