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ブレア首相も証言台に 英科学者自殺で独立司法調査委
イラクの大量破壊兵器の脅威をめぐる疑惑の渦中で自殺したデービッド・ケリー博士(59)について、死に至った経緯を究明する独立司法調査委員会の審理が1日、ロンドンの王立裁判所で始まった。委員長のハットン判事は、ブレア首相にも証言を求める意向を示した。審理は「政治的なダイナマイト」(BBCのコメント)に発展する可能性が出てきた。
午前11時、黙祷(もくとう)で開始した審理で、ハットン判事は事実関係と疑問点を示す詳細な文書を読み上げ、科学者が死に至った経過を速やかに、公正に調査するという審理方針を示した。判事は、だれに証言を求めるかは自分が決定すると表明、ブレア首相のほか、フーン国防相、キャンベル報道・戦略局長やBBC記者を呼ぶ意向を明らかにした。
この事件では、今年5月にBBCが匿名の取材源の情報をもとに、「英政府は、イラクが大量破壊兵器を45分以内に実戦配備できるという情報を報告書に盛り込ませた」と報道。国防省がBBCとの接触を認めた顧問のケリー氏の名前を英紙にリークした結果、先月15日に下院外交委員会が公開の喚問でケリー氏を尋問。その3日後に同氏は自宅近くで手首を切り、失血死しているのが見つかった。BBCはその後、主要な取材源がケリー博士だと認めた。
ハットン判事は、だれが、どのように博士の名前をリークしたかを調査する意向を示し、今後は国防省のとった措置を軸に調査が進みそうだ。しかし、「博士の死因を明らかにするには、政府が情報をどう扱ったかを調査せざるをえない」(ケネディ自由民主党党首)との声が高まっており、審理がどこまで踏み込むかが注目される。 (08/01 21:01)
http://www.asahi.com/international/update/0801/014.html