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北朝鮮、拉致被害者の家族帰国を打診
日本人拉致問題をめぐって、北朝鮮が日本政府に被害者5人に限って家族を帰国させる案を非公式に打診してきていることが31日、明らかになった。日本政府は、この案では受け入れられないとしているが、交渉の中で北朝鮮がさらに譲歩してくれば、核開発問題などと切り離して「人道問題」として日朝2国間で先行的に解決することも検討する方針だ。
政府筋によると、北朝鮮側は(1)「金正日総書記の意思」として、既に帰国している5人の拉致被害者の家族を帰国させる(2)拉致問題についてはそれで最終決着としてほしい、と日本政府に非公式に伝えたという。
これに対し、日本政府は、北朝鮮側から「死亡した」と伝えられている8人の被害者を含め、拉致された可能性のある事案の全面的な解決を求める方針で、被害者5人の家族の帰国だけで最終決着とすることは受け入れられない、との意見が強い。
これに関連して、小泉首相は31日昼、家族の一部を近く日本に引き渡すという韓国紙の報道について「政府間の交渉だ。日本政府は何回も水面下でそういう交渉をしている。家族を全部返すように(要請を)している」と記者団に語った。
福田官房長官も記者会見で「交渉の中のことで言いにくいが、こちらの方から早く人道上の問題は解決してくれ、という要請は何度もしている」と述べた。
また、核開発問題との関連については「拉致問題は(日朝)2国間の人道上の問題だ。核とは切り離して、いつでも決断できる問題だという認識をしている」と述べ、多国間協議の枠組みで調整が進む核開発問題の状況とは切り離して、拉致問題を2国間で先行解決する可能性も排除しない方針を明らかにした。
政府内には「多国間協議の問題をやっている最中に、拉致問題だけを取り出してくる北朝鮮側の理由が見えにくい」(外務省首脳)との見方もある。日朝交渉は膠着(こうちゃく)状態が続いており、北朝鮮の提案を慎重に検討している。 (07/31 16:56)
http://www.asahi.com/international/update/0731/011.html