現在地 HOME > 掲示板 > 戦争37 > 802.html ★阿修羅♪ |
|
日本には世界の言論人が注目するような高級新聞が無い。通信社や役所が発表するものを記事にしているだけだからだ。だから表紙を除けば何新聞だか分からなくなる。注目されるような分析記事や解説記事がない。配信記事だけを垂れ流しているだけだ。しいて言えばどの記事を大きく扱い、どの記事を小さく扱うかだけだ。
だから「株式日記」では独断と偏見に満ちた分析と政策提言をしてきた。正しい分析であったかどうかは年月がたたなければ結果は判断できない。バックナンバーを見てもらえば分かるとおりかなり私の予言は当たっている。一番の自慢はアメリカが中東で戦争を始めるだろうと予言したが、アフガニスタンとイラクで戦争を始めた事だ。
だから911テロ事件が起きてもテレビを見ながら「ついに始めたか」と冷静に見ることが出来た。もっと前には「ルービン財務長官はクビになるだろう」と書いて、事実に1年後に辞職した。これはアメリカの権力中枢がどのように見ているかを分析すれば分かることだ。ラムズフェルド国防長官だって用が済めばクビを切られるだろう。このままではアメリカが持たないからだ。
私は田原総一郎氏を再三攻撃しているが、マスコミ・ジャーナリズムに対しては危機感を持っておられるようだ。日本には優れた分析記事を書ける記者がいないのだ。朝日新聞の船橋洋一氏は「株式日記」でも何度か紹介した優れた分析記事を書く人なのですが、やはりアメリカのシンクタンクの使い走りに過ぎない。
日本にも朝日、毎日、読売と英字新聞を出してはいるが、所詮垂れ流し記事しか載せていないから誰も読まない。日本からの英語での情報発信は少ないだけに残念でならない。でないと日本がどのような世論なのか外国に掴めないからだ。これでは国際的なプロパガンダ合戦にも勝てないだろう。
むしろ小林よしのりの漫画本の方が国際世論にアピールしているようだ。日本のアニメや漫画が欧米でテレビや雑誌となって流通しているように、お高くとまった知識人の論文とは違って漫画やアニメは言葉の国境を越えやすい。若い人も本を読まない人が増え、大人のサラリーマンまでもが電車の中で漫画雑誌を読んでいる。
だから日本が国際的なプロパガンダ戦争に勝ち抜くためには、お高くとまった日本の知識人の論文を英訳するより、漫画本にして海外にアピールしたほうがいいのだろう。「株式日記」もテキストベースのホームページですが、漫画も積極的に取り入れている。私自身が漫画を描ければいいのだが、文字とは違って才能も必要だし、鍛錬も必要だ。
小林よしのりの漫画に描いてあることは「株式日記」の主張と共通点が多い。私自身が漫画の影響を受けているのかもしれないし、漫画に影響を与えているのかもしれない。911テロ事件の見方に対しても、民族主義的に見ればアメリカのやり方は非人道的であり、多くのアフガニスタンやイラクの一般市民を殺害した行為は肯定できるものではない。
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu50.htm