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(回答先: 劣化ウランはそれほど害のあるものではありません。 投稿者 木村愛二は劣化ウランときくと放射性物質だけに敏感になり思考停止す 日時 2003 年 7 月 26 日 00:35:17)
http://www.bekkoame.ne.jp/~bandaru/deta01r.htm
そうかなあ?
劣化ウラン弾
劣化ウラン弾の記事が朝刊の一面に載ってる。
バクダット市内13カ所郊外3カ所破壊された車両のガンマー線調査して自然界の15倍、
やっぱこの危ない砲弾をジャンジャン市街地で撃ってる..。
「ここは危ない。私達も早く去った方がいい」。放射線測定器を手にしたマシャドニ助教授が顔色を変えた。」
・・・劣化ウラン弾は戦車などに命中した際、放射能を帯びた粉塵(およそ5ミクロンの粒子)が拡散する。このため戦車の残骸で測定すると最
高値は15倍程度にしかならないが、実際の汚染は広範囲に及んでいる可能性が高い。・・・
中日新聞5月12日
どのぐらい危険か判ってる反応ですね。
しかし湾岸戦争から何年たってるのか?
大量の湾岸症候群が出た時はこういう事態を想定してなかったのだから責任回避は良くないが仕方が無かった面もある。しかし、これだけ時
間がたってまだ使用しているのは許されない。
(最低でも、責任を誤魔化しながら少しずつ生産停止にして軍の装備から、いつのまにか消してしまうとか、やりかたはいくらでもあったはず
だ。。。)
あちこち資料を調べてみました。やっぱり相当危険
半径5ミクロンは吸入可能粒子径の上限
肺の中のさまざまな場所に沈着し放射線を照射し続ける。
(重い粒子は遠くまで飛ばないと思わないように..)
1.粒子の飛翔、アルファー線を照射するウラン粒子は帯電し空気中の塵とくっついて密度が小さくなり飛翔範囲はさらに大きくなる。
2.半径5ミクロンのウラン粒子の大気中の降下スピードは、毎秒0.82センチしかない。爆風と熱で吹き上げられた微粒子は僅かな風で数
キロの範囲に簡単にばらまかれる。
酸化ウランは11g/cc
ウラン金属は19g/cc
劣化ウラン弾砲弾ちょっと資料集め...
劣化ウラン弾砲弾は、装甲貫通時に高圧力で(装甲と砲弾を)流体化して穴を空けるため、溶解した装甲と砲弾(劣化ウラン芯の70%)が大
気中や車両内部の一気圧空間に流れこみ微粒子状(霧、エアロゾル化)となって拡散し、(金属は粉末にすると良く燃えるという物理法則通り
に)燃焼(酸化)する。
◎ 単純に放射線計測器で測れる数値では危険度は判らない。
おもな被爆は体内の取り込まれることによって通常なら簡単に遮蔽できる(アルファー粒子)ヘリウム原子核が直接体内細胞を直撃することに
よって生じる。(旧..。)
姫核子、トリウム、プロトアクチニウム、がガンマー、ベター線を数十年も放出し続ける。
小さいベーター粒子一個でも500個以上の細胞を貫通する。このとき飛跡に沿ったイオン化が細胞核の遺伝子物質を傷つける。
(注、医療用のガンマー線はエネルギを抑えているためは1.7個の細胞しか貫通しない。)
◎ 劣化ウランの放射線
劣化ウランの放射線はウランからだけでは無くウランの崩壊孫核種(トリウムThー234、プロトアクチニウムPaー234)から発生する1グラム
で年間1000億個以上のアルファー、ベーター粒子およびガンマー線を発生させる。
(Uー238)ー>(Thー234)ー>(Paー234)ー>(Uー234)
アルファー線、高速ヘリウム原子核:ベター線、高速の電子:ガンマー線、X線
(Uー238)アルファー線、ガンマー線、4.47×10^9年
(Thー234)ベーター線、ガンマー線、24.10日
(Paー234)ベーター線、ガンマー線、1.17日、6.69時間
放射線量は三種類とも同じぐらいの数値になる。
ウラン238から崩壊してできるトリウムThー234、プロトアクチニウムPaー234の高エネルギのベーター線ガンマー線、も非常に危険度が高
い。
1/100グラム=1mgでも年間10億個
1日に直すと、1mg=274万個
新聞記事やTVニュースを見てるとイラン南部の被爆状態について数値的なことは書いてない。
実数は幼児の白血病その他の放射線による死亡は死産も入れると5万人になる。(湾岸戦争から)
これが米軍がサダムフセインを倒しても人気の無い理由のひとつ
良く何故広島長崎に原爆を落とされているのに日本はアメリカに協力するのか?とアラブから言われるのはこの大量の赤ん坊や子供の死者
がでてるためで、日本で報道する場合はこの数値が削られるために(インタビューなどの意味が判らなくなる。)意味が伝わらなくなる。
(対米支援ができなくなるのを恐れて報道管制..)
劣化ウランはジャンボジェットのバラストにも使われてるそうで墜落して燃えると消失してしまう。周囲にばらまかれる。(747一機で1500k
g)
(摂氏500度でウランは燃焼する)
名古屋でも一機落ちたし...
あまり遠くの問題ってわけでもない。
1988年、A10ドイツレムシャイト墜落
1992年、イスラエル輸送機墜落、アムステルダム、
周辺地域で皮膚病、腎臓障害、子供の白血病、出産時の奇形の増加
◎劣化ウランに関する研究のほとんどが劣化ウランの継続使用に「既得権」を持つ軍や企業や連邦政府で行われている。
◎軍は被爆した多数の退役軍人の障害保証と医療負担の多額な出費を避けたい。
◎1991年7月11日ドーバー野戦弾薬補給車両火災
爆発6時間、炎上翌日まで
FAASV一両火災、M1A1戦車4両が炎上
劣化ウラン砲弾=>「戦車砲660発、25ミリ弾9720発」
劣化ウラン装甲などが炎上消失(酸化(燃えて)して粉末になり飛散した...)
8ノットの北西風で数マイル範囲を被爆...
(約9000ポンドの劣化ウランが飛散)
◎劣化ウラン装甲が使われる理由は装甲に必要な強さは密度なので高密度のウランは素材として優勢。
(密度の高い金属を使用したほうが耐性が増す)
(強い圧力で金属を流体にして貫通させる現在の砲弾に対しては装甲の強度の考え方は第二次世界大戦時とは別のものになる。)
◎非公式の戦場ツアー
湾岸帰還兵の82%がイラクの車両に乗った。写真撮影、記念品収集など
◎被弾車両の補修を受け持った補給部隊員の被爆が一番ひどい
◎イタリアでは劣化ウラン機関砲弾を磨いていた兵士が死亡
その日記が新聞公開されてかなり大きな事件になった。
◎湾岸帰還兵の追跡調査251組
子供の67%に先天性奇形
目耳指などの欠損、重い血液疾患、呼吸障害など
◎兵士が復員途中や空港で検査器を通るとしばしば検知器が「狂ってしまう」と報告..。
◎徹甲弾の70%以上が酸化し微粒子となって目標内部表面周囲に拡散する。
5〜7m以内の汚染がもっとも酷い。
空気中に放出された微粒子は25マイル以上も風下に運ばれることもある。
発生したエアロゾル内の粒子の内60%が直径5ミクロン以下
(10ミクロン以下が吸入されると肺の中に沈着してしまう)
(それ以上の大きさのものは繊毛作用で胃に送られる。)
◎湾岸戦争で使われた劣化ウラン戦車砲弾は1万4000発
120mm砲弾=10.7ポンド、105mm砲弾=8.5ポンド
サウジアラビアで訓練時に7000発
実戦で4000発、火災や事故で3000発が損失
A10攻撃機用30mm機関砲弾、94万発
一発当たり272g
湾岸戦争戦争で飛散した劣化ウラン総量
350万トン
◎クウェートの射撃訓練場に使っていた砂漠では数百頭のラクダ、羊、鳥が死んでいて...
死骸にまつわりついていた昆虫まで死んでいた。
ベトウィン人の話
◎イラクの子供の白血病8%から28%に増加
肝臓(死因の4番目)腎臓((死因の5番目))障害での幼児の死亡増加
子供の死亡率3倍
◎25万人がなんらかの被害をうけ、イラク人の子供は5万人が死亡
1996年11月ユーゴスラビア1000人の子供が疾病に苦しむ。
◎劣化ウランは水爆の基本パーツ
劣化ウランは水爆の一番外側のブランケットを構成していて内部のプルトニウム起爆部、重水酸化リチウム核融合部から放出された高速中
性子によって核爆発し、水素爆弾の爆発力の50%を構成する。
劣化ウランブランケットの無い爆発力の低いものは中性子爆弾と呼ばれる。
2003.05.15...
結局、ウラン、劣化ウランの危険性が判っていなかったってことで、ウランの加工を受け持つ工場から漏れ出す微量の粒子状ウランでさえ深
刻な被害がでる。
ホントは、防護体制、環境対策を根本から考え直さないと原子力関連は危険すぎるってことがばれてしまう。。。どうせ対策なんてしないだろう
からそんな施設の側には住まないぐらいしか対策がなさそう。
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