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コーランの一節に、こんな言葉があるそうだ。「騒擾(そうじょう)がすっかりなくなる時まで、宗教が全くアッラーの一筋になるまで、戦い抜け」。異教徒と戦うイスラムの激しい心情が読み取れる。
イラクでの局地的戦闘がなお収まらないのは、フセイン元大統領派の抵抗のほか、米軍への、そんな民族的反発もあるのだろう。治安回復はまだ遠そうだが、そんな中、元大統領の二人の息子が殺されたとの報が世界を巡った。
米軍の発表によると、市民から長男ウダイ氏と二男クサイ氏が、モスルにいるとの情報が寄せられたという。潜伏先を急襲し、銃撃戦の末、殺害した。戦時下の荒っぽい手段だが二人は何を知っていたのか、聞きたかった気もする。
ウダイ氏は、民兵組織を指揮し、メディアとスポーツ界を恐怖政治で支配した。粗暴で「父に何の愛情もない」と言い放つ。クサイ氏は、二男だが大統領の後継者とされた。物静かな半面、開戦直前、中央銀行から十億ドルを引き出し、トレーラー三台で運び去るという大胆さもある。
米軍が作成したトランプカード式手配リストでは、兄弟はナンバー2、3。二人の死亡で残るは頂上の元大統領だ。掃討作戦は大詰めのようだが、果たして頂上到達で一気にイラクの平和が実現するだろうか。
コーランの後半はこうだ。「しかし、もし向こうが(戦いを)やめたなら、汝(なんじ)らも害意を捨てねばならぬ。悪心抜き難き者どもだけは別として」。お互いが「悪心」と決別したことを行動で証明した時から、イラクの復興は軌道に乗る。
★「もし向こうが(戦いを)やめたなら、汝(なんじ)らも害意を捨てねばならぬ。悪心抜き難き者どもだけは別として」の「悪心抜き難き者ども」はアメリカそのものである。建国以来幾度と無く虐殺を繰り返してきた。フセイン一族が「恐怖による支配」を行ってきたとあるが、アメリカおよびその属国もまたしかりである。アメリカの「恐怖による支配」が続く限りイラク国民もまた抵抗を続けるだろう。フセイン政権が心底から支持されず(かたちはどうあれ)倒れたのと同様、アメリカによる支配もまた支持されず長くは続かないのである。そもそも「恐怖による支配」は愚か者の考えることであり、そんなものは成立しないのである。