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2003.07.23
Web posted at: 19:54 JST
- CNN/AP
バグダッド――中東アラブ首長国連邦(UAE)の衛星テレビ、アル・アラビヤは23日、消息を絶っているイラクのフセイン大統領の肉声とする演説を含んだテープを放映した。イラク軍元兵士に対し、対米武装闘争に立ち上がることを呼び掛けていることが特徴。
声の主は、テープは7月20日に収録されたと主張している。当人かどうかの確認は困難だが、AP通信の取材に対し、フセイン氏とかつて親密な関係にあった新聞編集者は「間違いなく本人」と述べている。
テープは、「私は今日、特に軍人に話しかけたい。あなたがたはかつて、国家と国民に対して軍人としての誇りや約束を誓った」などと述べている。
また、米国との戦争は終了していないとも主張。「軍や共和国防衛隊のニュースは私に届いている。イラクの多くの都市で、栄誉ある聖戦の戦いを聞くことはうれしい」と、米軍に対する奇襲攻撃が頻発している最近の情勢に触れたとみられる言葉もある。
同テレビは先週、フセイン氏のものとする異なるテープを放送していたが、米情報機関などは、本物で最近録音されたとの見方を強めている。
イラク情勢では、同国北部のモスル市で22日夜、米軍が建物を急襲して戦闘が発生、フセイン氏の長男ウダイ氏、次男クサイ氏を殺害したことが確認されている。米軍の重要手配リストで、ウダイ氏は3番目、クサイ氏は2番目に挙げられていた。
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200307230028.html