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http://www.asahi.com/international/update/0722/005.html
英科学者死亡、BBCにも批判 記者も「誇張報道」疑惑
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イラクの大量破壊兵器情報を英政府が誇張した疑惑をめぐり、取材源であることを認めた科学者ケリー博士が死亡したことで、BBC放送の責任問題が浮上している。当初は取材源秘匿の原則を唱えながら、結果的に博士を死に追いやったとする責任を問う声だ。また、記者自身が取材情報を誇張したという疑問が出ている。
BBCは21日、ケリー博士の地元の保守党下院議員が、博士の死をめぐってBBC幹部とギリガン記者が辞任するよう要求したことを伝えた。
BBCは20日、今年5月の番組で情報操作疑惑を報じたギリガン記者の主要な情報源がケリー博士だったことを認めた。さらにギリガン記者も、「博士の言葉を誤って引用したり、間違って解釈したことはないと言明する」とのコメントを出した。ギリガン記者は、BBCの別の記者が博士に取材し、6月に別番組で同じ情報操作疑惑を報じていたことを指摘し、「報道に間違いはない」と念押しした。
批判は2点に要約できる。第1は、結果的に「主要な取材源」の生命を守れなかった点だ。BBCは、報道機関としては当然守るべき「取材源の秘匿」を掲げて政府と対決してきた。政府が博士を名指しした後も、「肯定も否定もできない」との態度をとった。
博士は下院外交委員会の喚問で、ギリガン記者との接触は認めたが、「政府はイラクの脅威を強調して報告書を『セックス・アップ』(魅力的に)するため、大量破壊兵器を『45分以内に実戦配備できる』という言葉を盛り込ませた」という情報を与えたことは否定した。
もしこの時点でBBCが「博士は主要な取材源ではない」と言っていれば、博士を死に追い込まずにすんだ、という見方もできる。
しかし、BBCにはそうできない事情があった。第2の批判点だ。ギリガン記者は他に取材源がいると示唆してきたが、これまでのところ、証拠はあげていない。博士に取材した別の記者も、番組では「セックス・アップ」という表現は使わなかった。このため、「ギリガン記者も情報を誇張して報道したのでは」という疑問が出ているのだ。こうした疑問点は、司法調査によって明らかにされる見込みだ。
(07/22 07:44)
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