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http://www.bund.org/opinion/1116-4.htm
6月28日埼玉会館 講演会「イラク戦争と日本経済」より(上)
開戦理由も戦時報道も「でっちあげ」だった
アメリカのメディアコントロール
2003-7-15
大量破壊兵器はどこだ
開戦前からの内部工作
CIAにすら日々圧力
ジェシカ・リンチ救出劇
報じられない犠牲者
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今年の1月17日、岩波ブックレット『反ブッシュイズム』を出版しまし
た。その時はさすがに、国連の新決議がない限りアメリカはイラク攻撃を
行わないだろうと思っていましたが、残念なことに戦争になってしまいま
した。それをうけ、7月5日に『反ブッシュイズム2 終わらない戦争
(エンドレス・ウォー)』を出しました。詳しい話はそちらを読んでいた
だくとして、今日はなるべく大きな話をしようと思います。
大量破壊兵器はどこだ
日本のメディアはイラク戦争に関して、ほとんど正確な情報を伝えてい
ません。少なくとも欧米のメディアを見ている限り、そこで基本的に論じ
られているテーマや事実さえ日本では議論されていない。たとえば、イラ
クではいまだに大量破壊兵器の証拠が出てきていないわけですが、このこ
とが問題になっていない国は日本だけです。情報操作された「ウソ」に基
づく戦争に、誰も恥ずかしいと思わない。「あっそう」てな感覚でいるの
は異常な感じがします。
アングロサクソン系の国の政府は、外交における正当性を重視します。
そのため大量破壊兵器の証拠が出てこないことは極めて大きな問題になる。
イギリスでは、下院の外交委員会で証人を立てた追及が始まっています。
アメリカ国内でも非公開の聴聞会になりましたが、やはり証人喚問してい
る。「ニューヨーク・タイムズ」紙など一部の報道では、現職の政府職員
がネオコン・グループに不当な圧力をかけられたと証言したことが伝えら
れています。
大量破壊兵器の問題については、2月5日国連で行われたパウエル演説
からみていく必要があります。イギリスの「ガーディアン」紙は直後の2
月7日づけの段階で、パウエルが使ったイギリス政府の報告書がきわめて
悪質なものだとし、イギリスの諜報機関がアル・マラシ大学院生の博士論
文を盗用していたと暴露しました。また、パウエルが「イラクはアフリカ
のニジェールから大量のウランを輸入した。核兵器開発の証拠である」と
放言したことに対しても、IAEA(国際原子力機関)が国連に提出した
追加報告書で、まったくのねつ造であると指摘しています。
皆さんもニュースで移動するトレーラーの衛星写真を見たでしょう。パ
ウエルは移動式の化学兵器開発研究所であると説明していましたが、これ
も80年代にイギリスのマルコーニ・コマンド&コントロール会社が開発し
てイラクに売った、風船を膨らますための水素ガス製造車であることが判
明しています。6月15日のイギリスの「オブザーバー」紙に出ています。
つまりパウエルが2月5日にあげた大量破壊兵器の証拠は、すべてで
っち上げだったんですね。私は当初から、「でっち上げに基づく侵略戦争」
だと批判してきましたが、まさにその通りでした。
開戦前からの内部工作
アメリカは開戦前からイラク内部に特殊部隊を派遣し、いろいろな工作
を行っています。日本ではあまり問題にされませんでしたが、フセイン像
を倒す映像でアラブの人が親指を立てていましたよね。実はアラブの人た
ちにとって親指を立てるというのは、ものすごく侮辱的な表現なんです。
こんなの実際あり得ないわけで、スリーパー(潜伏工作員)によって情報
操作されている証拠です。
フセインが何も語らない映像が出てきたときに、多くの評論家は「フセ
インはすでに死んだかもしれない」「戦争が始まる前に撮った映像だ」な
どと推測した。ところがこれも単純なことで、イラク政府はスリーパーを
恐れて声を流さなかっただけのことです。アメリカはすでにイラク国内で
周波数の微妙な違いをつかんでいたので、声を出せば周波数が割り出され
てフセインの居所をつきとめられてしまう。金正日がしゃべらないのも同
じで、こんなことは常識です。
砂嵐が来ると戦争できないので開戦を急いだと言われましたが、これも
違います。アメリカの戦車はパリ・ダカール・ラリーで優勝している三菱
の技術を用いているので、多少の砂が入ろうが大丈夫なように出来ている。
それに比べ旧ソ連製のイラクの戦車は、晴れた日以外には身動きできない。
夜間でもアメリカは、500メートル先までパソコン上の平面と縦面で
すべての人をキャッチできる。普通の市街戦なら、どんなに装備に違いが
あっても相手を3人殺してこちらが1人死ぬ比率でやってるけど、今回の
戦争ではおそらく10人以上殺して1人死ぬぐらいの計算だったはずです。
そもそもイラクの軍事費は年間20億ドルにも満たないのに、アメリカの軍
事費は年間3000億ドル以上。その上10年かけてイラクの武装解除を続
けてきたのだから、勝敗は明らかですよ。
国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス前委員長は、最
近になって「イラクはすでに武装解除していた。兵力がそがれていること
を言えなかった」と言い出しています。開戦前、国連査察を3ヶ月延長し
ようという話がありましたが、その6月17日が過ぎても大量破壊兵器は見
つかっていない。次の期限は8月1日ですが、そこでまだ大量破壊兵器が
出てこなければ、戦争する根拠は全くなかったことになります。
国際法上から言えば、大量破壊兵器を使用して攻撃される恐れがある場
合にのみ、戦争の理由は成り立つ。私はいかなる意味でも戦争に反対です
が、百歩ゆずって正義の戦争があり得るとしてもそれが根拠になる。それ
さえなかったことが明らかになりつつあるのです。
CIAにすら日々圧力
日本ではラムズフェルド国防長官などの発言が部分的に紹介されること
はあっても、系統的に紹介されることはありません。ブックレット『反ブ
ッシュイズム2』では、彼らの発言を追いかけています。
たとえばラムズフェルドは4月17日、イラクの大量破壊兵器の発見には
時間がかかると言い出した。時間がかかるのであれば国連査察でも同じで
す。5月27日になると、外交委員会の席上で、「イラク人たちが紛争前に
大量破壊兵器を破壊すると決めたんじゃないか」と発言します。同時期に
でた某雑誌の6月号では、インタビューに次のように答えています。
「開戦理由のためにわれわれは大量破壊兵器という一つの案件に落ち着
いた。それは誰もが賛成できる理由の一つだったからだ」。
これに対してイラクに駐留した海兵隊第1海兵遠征軍の中将ジェームズ
・コムウェイは、「われわれにとってその時驚きであり、そして今も驚き
であることがある。前線のあちこちの場所で、われわれがまだ彼らの言う
ような兵器を発見していないことだ。バグダッドとクウェート国境地帯の
間で実質的にすべての軍事備蓄基地に行ってみたが、それでも兵器はなか
った」と証言しています。
これらに対し、フランスの「ルモンド」紙は「民主主義はこの国家的な
ウソに直面して、すべての真実が世界の世論に示されることを要求する」
と表明し、「ニューヨーク・タイムズ」紙も、「過去にも情報が政治的目
的のために歪曲されたことは何度もあった。だが戦争を始めることを認め
させるために、選挙で選ばれた人々が組織的に国民を欺くような歪曲はか
つて見たことがない」と批判しています。
こうした論評は残念ながら日本の新聞にはほとんど紹介されていません。
パウエル演説(2月5日)以前の昨年10月の時点では、CIAの長官でさ
えアルカイーダとフセインの間には結びつきがない、核開発計画があった
証拠もないと語っています。CIAというとそれだけで悪のイメージを受
けるかも知れませんが、こういう人たちですら日々圧力を受けているとい
うのです。
彼らの任務はチェイニー副大統領らに情報を与えることですが、ある30
年のキャリアをもつCIA高官などは政府の情報操作に抗議をして辞任し
ました。そして何とジョン・ケリーという民主党の大統領候補のアドバイ
ザーになった。今アメリカの新聞で大きな問題になっています。
ラムズフェルドは、国防総省内にオフィス・オブ・スペシャル・プラン
ニング、通称「ラムズフェルド諜報機関」を作り、そこでイラク戦争開戦
に有利な証言ばかりを集めて証拠づくりを固めた。そのラムズフェルド機
関に出入りしていた1人がイラク国民会議代表のチャラビです。チャラビ
というのは、ヨルダンの銀行屋と不正取引を行ってイラクには40年以上帰
っていない犯罪者扱いの人物です。つい最近将来のイラク大統領候補とし
て、アメリカ兵700人とともに南部バスラ入りした。こういう手合いの
いかがわしい情報にもとづいて、イラク攻撃の証拠づくりが行われていっ
たのです。
どこの国でも外交は国益を追求するためになされます。しかしそれは公
共的な論理や正義、公正さにもとづいて落着していく。開戦のために掲げ
ていた道義的理由がウソだったというのは大問題なわけです。日本のよう
に一国の首相が、「フセインがでてこないからと言って、フセインがいな
かったことにはならない」などと居直り、それで国会が紛糾しない国なん
て他にありません。
日本は冷戦時代からの習い性で、力のある大きな国についていけば、い
ずれ利益が転がってくると思いこんでいます。だからまともな外交をした
こともなければ、責任をもって何かをしたこともない。これに対してイギ
リスやアメリカでは、諜報機関も含めて抗議の辞任に走らせるような事態
が生まれている。アメリカに限らず、イラク戦争を支持したオーストラリ
アのハワード政権のもとでも、諜報機関「オフィス・オブ・ナショナル・
アセスメント」のアンドリュー・ウィルキーという有名な調査官が抗議で
辞任しました。ブレアやストローなどイギリスの最高責任者は、下院の外
交委員会での証人喚問を拒否していますが、オーストラリアではアンドリ
ュー・ウィルキーが下院外交委員会において証言することが決まっていま
す。
このようにCIAやオフィス・オブ・ナショナル・アセスメントでさえ、
ラムズフェルドやウォルフォビッツのやり方に抗議する人たちが出はじめ
ています。
ところがラムズフェルドもしたたかで、戦後イラクの大量破壊兵器捜査
責任者にCIA長官を据えた。捜査しても大量破壊兵器が出てこなければ、
その責任をCIA長官になすりつけて首にするつもりなんですよ。ラムズ
フェルドはイラク戦争中も、一時戦局が不利になったとき、作戦の失敗を
フランクス中央軍司令官のせいにしています。その後フランクスは中央軍
司令官を辞めてしまった。アラブ諸国がベルギーの国際法廷にフランクス
を戦争犯罪者として訴えたからです。軍内部にはもともと、イラク戦争に
懐疑的な勢力がたくさんいて、ラムズフェルドやウォルフォビッツよりも
はるかに文官のパウエルに信頼を置いていた。それがいまラムズフェルド
によって首切りにあっているわけです。
ジェシカ・リンチ救出劇
ここで日本も、何の証拠もなく行われたイラク攻撃を支持してしまった
意味をきちんと捉える必要があるでしょう。アメリカ追随はイラク戦争や
戦後の実態に関する日本の偏った報道と表裏一体です。北朝鮮問題と絡ん
で容易に有事法制を通してしまうような日本人のリアリティの欠如、想像
力の欠如はそこから発生していると思います。
死者一つをとっても、朝日新聞はAP通信を通して3400名を超える
イラクの市民が死んだと報じました。AP通信の報道が非常に悪辣なのは、
民兵かも知れないという理由で民間人の死者はどんどん過小な数字にした
ことです。NGOの「イラク・ボディカウント」は、最大何人、最小何人
という形で見積もると、最小でも5500人を超える無辜のイラク市民が
殺されたと言っています。
アメリカは自分たちが大量破壊兵器を使用していないことを示すため、
クラスター爆弾によるイラク市民の死者は1人だけだったと主張しました。
両手を切断された12才のアッバス少年がテレビに映し出されて、アメリカ
中から猛烈な寄付が集まった。大変不運な子供を救えということでしょう
が、実際はこんなものではない。イラク人口の半分近くは15歳以下で、日
本の人口構成と全く違う。途上国の戦争で死んだり負傷したりする多くは
子供たちなのです。
さまざまな情報操作のなかで、とりわけ大きな問題になっているのがジ
ェシカ・リンチの救出劇事件です。映画『ブラックホーク・ダウン』さな
がら、突撃隊員が仲間の米軍女性兵士リンチをブラック・ホーク戦闘ヘリ
コプターに運び込むシーンが放映された。そのほんの数日前には、アル・
ジャジーラが米兵の捕虜を報道している。アメリカ全体がショックを受け
ている状況のなかで、ジェシカ・リンチの救出劇を演出したわけです。
ところがイラク軍はリンチの「救出」の2日前に、すでに彼女が捕らえ
られていた病院から立ち去っていたことが、カナダの「トロント・スター」
紙の取材で明らかになった。リンチは捕虜になって病院で過ごしていたも
のの、米軍関係者がいうような刺し傷や銃創は何一つ負っていなかった。
アメリカ人は、日本人がタマちゃん報道を見るように癒されたのでしょう
が、残念ながらそれは全くの作り話だったということです。 右派のメ
ディア王マードックが牛耳っている24時間放送ケーブル・テレビフォック
スは、イラク戦争中、アナウンサーが胸に星条旗を付けて「われわれと敵
は」といった感じで、激しいナショナリズムを煽り続けました。アメリカ
には文字が読めない人達が大量に存在し、4000万人が保険未加入です。
こうした人たちが地方でフォックスのニュース番組を見る。最近わかった
ことですが、アメリカ人の4割がイラクが大量破壊兵器を使ったと信じて
いるそうです。
NGOの「国境なきレポーター」がメディアの自由度をランクづけてい
ますが、それによるとアメリカはコスタリカについで17位です。商業ジャ
ーナリズムのなかで、検閲が一層進んでいる証でしょう。9・11でブッシ
ュ政権を批判したジャーナリストや記者たちが何人もくびになったことは
有名ですね。イラク戦争の最中でも、イラク国営放送のインタビューに応
じたNBC記者がくびになった。民間が自主的に行っているのであって、
ナチスのように国家が強制して報道管制を強いているんじゃありません。
アメリカの報道はリークに頼っています。ホワイトハウスでは、ネオコ
ン以上に力をもったカール・ローブ大統領上級顧問がメディア・コントロ
ールを完全に敷いている。そのため、ブッシュ政権を批判したり様々な攻
撃をすると、ホワイトハウスにアクセスできなくなってしまう。日本の記
者クラブとはまったく違った報道管制が行われているのです。
報じられない犠牲者
アメリカとイギリスがなぜ単独占領したのかについても、正確な情報が
伝えられていません。米英軍の単独占領は、ピンポイント爆撃でごく少数
の軍事拠点だけを攻撃し、犠牲者をほとんど出さなかったという虚偽を演
出するためです。
こうしたメディア報道にはからくりがあります。イラクのあるホテルか
ら一方向だけをみれば、すごく平穏に見える。遠目で見ると、まるで軍事
拠点だけが爆撃されているかのようです。その場所からテレビ撮影をする。
あとは空母に乗っている従軍記者と、アンマンやクウェートにいる人のレ
ポートで、実際に爆弾が落ちている場所はほとんど撮影しない。「イラク
・ボディカウント」によれば、クラスター爆弾1発で200名近くが死ん
だそうです。フセイン大統領直属の最強部隊はほぼ全滅し、2千数百台と
言われる戦車も破壊された。1台あたり3人ぐらい乗るのが通常なので、
それだけでも7〜8000人は死んでることになります。
みなさん知らないかもしれませんが、バグダッド突入2日前に猛烈な激
突があり、真っ昼間に出ていったイラク軍はほとんどやられてしまいます。
そのため丸腰状態のイラク兵が、米軍のバグダッド突入時ライフル1挺で
米軍に向かっていく。それを米兵は機関銃を乱射して皆殺しにし、それで
も感覚が麻痺して恐怖を感じないイラク兵には巨大な爆弾を落として10
00人単位で殺す。最近も「クリスチャン・サイエンス・モニター」紙が
従軍した米軍兵士のインタビューを取りましたが、あれほど凄惨な大量虐
殺の光景を見たことがないと口々に証言しています。
米兵についても最近になって、「ワシントン・ポスト」紙が、空母リン
カーンでブッシュ大統領が戦闘終結を宣言した5月1日から6月20日まで
に54人死んだと報じました。事故で死んだのかイラクの人々に狙撃をされ
たのかは分かりません。一番少なく見積もっている「ニューヨーク・タイ
ムズ」紙でも13人、「ロサンゼルス・タイムズ」や「クリスチャン・サイ
エンス・モニター」などは、40名以上が殺されたと伝えています。アメリ
カ軍当局による情報隠しでばらつきがあるものの、とにかくそれだけ米兵
が死んでいるわけです。
ウォルフォビッツは最近になっていくつかの問題発言をしています。北
朝鮮ではなく、なぜイラクを先に攻めたのか。ドイツでのインタビューに
「イラクは石油に浮いているからだ」とこたえています。米兵が次々死ぬ
なかで、「イラクの占領は10年かかる」とも言い始めている。「イラク・
フリーダム」だったはずなのに、実態は全然違います。
イラクに駐留している米兵のインタビューを読むと、みんな早く帰りた
いと言っています。アメリカに非常に近いと思われている世界銀行の総裁、
ジェームズ・ウォルフェルソンも、「イラクの治安が非常に悪いために専
門家を派遣してくれてといわれても、そう簡単には行けない」と、極めて
消極的な態度を示しています。アメリカ以外の政府や機関のほとんどが、
アメリカに向かって「自分が爆弾を落としたんだから自分で元通りにすれ
ばいい」と答えてるんですね。それなのに日本だけが自衛隊を送ろうとし
ている。
アメリカの近場で言えば、北米と南米をまたがる人権委員会でアメリカ
が推薦した委員を排除するという、歴史上初の出来事が起きています。欧
米諸国、とりわけてEUは独自軍を形成し、EU憲法の中で世界警察の役
割を負うことを表明し始めた。そうした動きはクリントン時代には止めら
れたけど、ブッシュは意図的にヨーロッパの同盟国を侮辱しつづけている
ので、止めることが出来ない状況です。
さらにEU諸国は石油の決済代金として、ドルからユーロに変えるよう
にどんどん進めています。おそらくEUはロシアを抱き込んで、別の経済
圏をつくる動きを一層強めるに違いありません。そういう意味では、世界
は分裂の時代に入りつつあるといえるでしょう。(次号につづく)
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かねこ・まさる
1952年生まれ。慶応大学経済学部教授。財政学、地方財政論専攻。『反グ
ローバリズム』、『日本再生論』、『21世紀のマニフェスト』、『希望の
ビジネス戦略』『長期停滞』など著書多数。