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(回答先: こう着状態抜け出せる=ロ上院議長 [時事通信] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 8 月 05 日 16:20:49)
北朝鮮による拉致被害者5人の家族の帰国を日朝国交正常化交渉を再開する前提条件にするかどうかをめぐり、「今から何かを決めてかかる考えはない」とした竹内行夫外務次官の発言が、政府内外に波紋を広げている。
拉致被害者家族連絡会(横田滋代表)は5日午後、外務省に抗議に訪れ、竹内氏も「国交正常化交渉再開の前に家族の帰国問題はきちんと解決しておかねばならない」と修正したが、この1件は政府内の対北朝鮮政策強硬派と柔軟派という路線の違いも浮き彫りにした。
竹内氏は4日の記者会見で、安倍晋三官房副長官が3日の講演で家族帰国を正常化交渉再開の前提条件に挙げたことについて、「国交交渉再開の問題は、拉致問題もあるが、多国間協議との関連もある。交渉ごとなので、今の段階で何かを前提にするより、5人の家族の早期帰国の実現に何が1番有効かを探究する姿勢だ。今から何かを決めてかかる考えはない」などと語った。
政府は北朝鮮との6か国協議で「拉致問題の解決」を要求したうえで、北朝鮮が核や拉致の問題を解決すれば国交正常化交渉を進める考えを示し、北朝鮮問題を包括的に解決する戦略だ。家族帰国を水面下で北朝鮮に働きかける一方、拉致問題と国交正常化交渉再開については日朝協議の場を設けて並行協議することを検討している。
外務省幹部は「竹内次官の発言は今後の交渉に一定の柔軟性を持たせておこうとしたものだ」と解説する。小泉首相も5日、「(安倍氏と竹内氏に)大きな違いはない。包括的に解決していこうということでいい」と語った。
しかし、拉致解決に取り組む政府関係者には「竹内発言は北朝鮮につけいるすきを与える。外交交渉は最初に厳しく言うべきだ」との声もある。
政府内の足並みの乱れを懸念した福田官房長官は5日の記者会見で、「(家族の帰国は)国交正常化交渉(再開)の前に解決してもらいたい。そうでないと話は続かない」と述べ、家族の帰国が交渉再開の前提、という政府の立場を確認した。
安倍官房副長官は5日夜、神戸市内で講演し、「竹内次官が家族会に会って(発言を)修正したのはよかった。拉致問題への外務省の対応は極めて冷たかった。日本の声を一つにしていくことが重要だ」と強調した。
(2003/8/5/23:22 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20030805ia28.htm