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安保理:「圧力をかけるべきでない」 北朝鮮の要請を報告
【ニューヨーク高橋弘司】朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核開発疑惑をめぐる緊張が高まる中、14日開かれた国連安全保障理事会の席上、議長を務めるスペインのアリアス国連大使が、北朝鮮を非難する議長声明採択の動きについて、北朝鮮の朴吉淵(パクキルヨン)国連大使から「圧力をかけるべきではない」との働きかけがあったと報告した。
報告をめぐる実質的審議は行われなかった。安保理の後、記者団から「安保理が次に取る手段は?」と問われたアリアス大使は「当面はない」と語った。北朝鮮と関係が深い中国政府が北朝鮮に特使を派遣するなどの動きが出ていることから、安保理各国は当面、事態の推移を見守る意向とみられる。
今回の安保理報告は、朴大使が今月2日、スペイン代表部のアリアス大使を訪ね、会談したのがきっかけ。また、大使より低いレベルの北朝鮮代表部関係者が英国代表部関係者と会談したとの情報もある。
米国から先に提示された議長声明草案に関連し、先月下旬、北朝鮮の白南淳(ペクナムスン)外相から、当時、安保理議長だったロシアあてに「米国の意向に従うことなく、公平な判断を求める」との書簡が届いていた。14日の安保理ではアリアス大使がこの書簡に言及した上で、先の会談で朴大使が「米国は敵対的な行動をやめるべきだ」と強調したことなどを報告したという。
これを受け、米国や中国などから意見表明はなかったとされる。国連外交筋は「多国間協議実現に向け、中国が最後ともいえる仲介に乗り出している以上、安保理内は北朝鮮の反応を見定めようという雰囲気だ」と指摘している。
[毎日新聞7月15日] ( 2003-07-15-09:50 )
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20030715k0000e030020000c.html