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北朝鮮核開発:実験に証拠なし 元米国務省担当官が否定見解
韓国の情報機関である国家情報院が、最近、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が過
去に約70回の起爆実験を行い、核兵器の小型化・軽量化の研究に拍車をかけているなどと
明らかにしたことについて、米国のシンクタンク・戦略国際問題研究所(CSIS)上級研
究員のジョエル・ウィット氏は11日までに、東京都内で毎日新聞のインタビューに答え
「北朝鮮が起爆実験などをしたという明確な証拠はない」と否定的な見方を示した。
国家情報院は今月9日、北朝鮮・寧辺の北西約40キロの「ヨンドクトン」で、北朝鮮が
起爆実験を約70回繰り返したと明かした。また、寧辺の核再処理施設の使用済み核燃料棒
約8000本のうち少量を再処理したと推定していることを明らかにした。さらに、米国の
消息筋などが北朝鮮が核実験を実施した可能性を指摘するなど、北朝鮮の核兵器開発をめぐ
る緊張が高まっている。
こうした情報について、ウィット氏は「(国家情報院の発表には)いつ北朝鮮が起爆実験
をしたのかという明確な証拠がない」と批判。また、核爆弾を使った一般的な核実験につい
て「必要なのはトンネルを掘って空間を作って装置を入れる程度なので、技術的に難しいも
のではない」と説明した。
そのうえで「北朝鮮が実験の準備をする段階で、米国の偵察衛星がその動きを察知するの
で(北朝鮮が実験をしたなら)米国がその証拠を示すことは可能だと思う」と述べ、米国が
最近、北朝鮮の核実験について新たな情報を確認した可能性は小さいとの見方も示した。
ウィット氏は米国務省で15年間、北東アジアや核軍備管理問題を担当。94年に結ばれ
た米朝枠組み合意の調整担当官を務めた。99年には国務省専門家チームを率いて、当時、
核疑惑が指摘された北朝鮮の金倉里(クムチャンリ)の地下施設を訪れた。【西岡省二】
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030712k0000m030048000c.html