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【バグダッド小倉孝保】バグダッド周辺で米軍へのゲリラ攻撃を続ける武装集団のうち最大級とされる組織の幹部(28)が8日、毎日新聞のインタビューに応じた。幹部は攻撃理由について「親フセイン(元大統領)意識からではなく、米軍の占領に対する抗議だ」と語り「日本の自衛隊がイラクに来て米軍に協力すれば、占領軍とみなし、攻撃対象にする」と明言した。イラクは9日、フセイン政権崩壊から3カ月を迎えたが、不安定な治安状況が続いている。
幹部によると、米軍攻撃にはイラク最大の部族「ドレイミ族」が組織的に加わっている。イスラム教スンニ派のドレイミ族は、バグダッドの西約90キロの町ラマディが拠点。フセイン政権時代からドレイミ族の中には、若者を中心とした武装組織があり、5月中旬から米軍を標的にするようになった。現在、攻撃実行メンバーは約100人おり、日ごとに志願者が増えているという。
幹部は「イラク国民を解放するという名目で侵入した米軍は、フセイン政権崩壊後もイラク人に政治を任せようとせず、占領政策をとっている」と説明。米軍攻撃は「親フセイン派の残党やイスラム過激派によるもの」とする米政府に対し「我々の多くは反フセインでほう起した経験がある。また、イスラム主義よりも民族主義の立場に立っており、『テロリスト』ではない」と強調した。
幹部はまた、これまでラマディ、ファルージャ、バグダッドで米兵が死傷した事件の多くが自分の組織によるものと認めた。攻撃には改造したライフル銃や手りゅう弾を使用。こうした武器類はシリアやイランから密輸しているという。
日本の自衛隊派遣問題については「米軍に占領された経験を持つ日本と日本人には親近感を持っている」と言いつつ「米軍を支援する外国人はすべて占領者になる」と語気を強めた。
幹部によると、攻撃の日時や対象などはドレイミ族の中で作られた武装委員会が決定。命令以外での米軍攻撃は許されず「組織的な抵抗運動」になっている。活動資金はイラク全土からモスク(イスラム礼拝堂)を通じて集められる寄付金が中心だという。(毎日新聞)
[7月10日3時11分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030710-00000186-mai-int