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中韓が北朝鮮核問題で共同声明 「平和的解決を確信」
韓国と中国は8日深夜、北朝鮮の核問題で「対話を通じた平和的な解決ができると確信した」などとする共同声明をまとめた。前日、盧武鉉(ノ・ムヒョン)韓国大統領と胡錦涛(フー・チンタオ)中国国家主席の会談後も外相会談などを続け、合意にこぎつけた。
韓国側によると、声明は米国が強く主張している日韓などを含めた多国間協議について直接触れず、「(4月に北京で開かれた)三者協議から始まった対話のモメンタム(勢い)が持続され、情勢を肯定的な方向に発展させていくことを希望する」と述べるにとどまった。
また、「(中韓)両国は朝鮮半島の平和と安定を維持し、非核化の地位が確保されなければならないという認識で一致した」としたが、日米韓の間の2カ国首脳会談などで取りざたされた、北朝鮮が前向きな姿勢を見せない場合にとる対抗措置などについて具体的な言及はなかった。
さらに、核問題について「韓国側は検証可能で不可逆的な方式で完全に解決されなければならないという点を強調した。中国側は北朝鮮の安全保障上の憂慮が解消されなければならないと主張した」と、それぞれの言い分が併記された。
声明は全体として北朝鮮への配慮を強くにじませた内容で、中韓両国はこれにより北朝鮮側の態度軟化を導き出したい考えと見られ、今後の北朝鮮の出方が注目される。一方、「圧力」の必要性を強調する米と韓国の間で微妙な摩擦が生じる恐れも指摘されている。
盧大統領は8日、呉邦国(ウー・パンクオ)全国人民代表大会常務委員長や曽慶紅(ツォン・チンホン)国家副主席とそれぞれ会談した。韓国側によると、盧大統領は曽氏との会談で「北が(日韓などの参加する)多国間協議に出てきて、核問題を平和的に解決する場合、韓国は北に多くの経済的な支援をする確固たる意思を持っている」と表明。「中国が北と接するたび、この点をうまく説明してもらえればありがたい」と要請した。
(07/09 01:06)
http://www.asahi.com/international/update/0709/001.html