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イラン油田、核疑惑と分けて交渉 政府が方針
イランの核開発疑惑を理由に米政府が日本政府に延期を求めている官民合同のイラン・アザデガン油田開発計画について、政府は7日、開発交渉とイランの核開発疑惑への対応を分離して進める一方、欧州連合(EU)の開発を容認している米政府に公平な取り扱いを求める方針を決めた。核疑惑解明を開発交渉の前提条件にしないが、イラン政府には核疑惑解明に協力するよう促す。イランの反発を和らげ、待ったをかけている米国の圧力に政府が屈した格好になるのを避ける狙いだ。
小泉首相は同日、外務省や資源エネルギー庁などの担当者を首相官邸に呼び、「重要な案件。間違いのないように交渉してほしい」と指示した。
アザデガン油田の開発交渉は、石油公団傘下の国際石油開発と石油資源開発、商社のトーメンが官民連合を組む一方、欧州石油大手も加わり、イラン側と交渉を進めている。同油田の確認埋蔵量は260億バレルという「国家的事業」(政府関係者)であり、直ちに交渉から降りることは得策ではないと判断した。
一方、イランの核開発疑惑について、政府は12日に外務省の天野之弥軍備管理・科学審議官をイランに派遣。徹底した査察をするための国際原子力機関(IAEA)の追加議定書にイランが調印するよう強く求める。議定書への調印を油田開発契約の前提条件とはしない考えを伝える予定だ。
米政府は核開発疑惑を理由に日本政府に対し、イランのエネルギー資源開発に協力すれば第三国企業でも制裁を加える「イラン・リビア制裁強化法」の発動をちらつかせ、「いまの時期は契約には不適当だ」との意向を伝えている。一方で米政府は、EU企業の開発計画に同法を適用しない方針を示しており、政府は外交ルートで公平な取り扱いを求める。政府高官は「何が何でもアメリカ追随というわけにはいかない」と話している。
(07/08 03:02)
http://www.asahi.com/politics/update/0708/002.html