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(回答先: 米大統領:イラク復興の決意、「自由の敵」の妨害に揺るぐことなし [ブルームバーグ]【5月以降、米軍死者67名+英軍死者6名のはずだが】 投稿者 あっしら 日時 2003 年 7 月 02 日 15:52:11)
【ワシントン=永田和男】ブッシュ米大統領は1日、戦後イラクの復興を「大規模で長期的事業だ」と演説、米軍駐留が長期化しても、イラクの再建と民主化を成し遂げるとの強い決意を示した。大統領が5月1日、イラクでの「戦闘終結」を宣言してから2か月。連日伝えられる米軍犠牲者の報に、内外から新たな「ベトナム化」への不安すら聞かれ始める中、イラク占領統治が早くも正念場にさしかかっている危機感が背景にあり、大統領としてはイラク再生への不退転の姿勢を示すことで、米国の威信維持と世論の懸念払拭(ふっしょく)を狙ったものだ。
ホワイトハウスでの演説で、大統領は「米軍に攻撃を仕掛ける者には直接的かつ断固とした力で対抗する」と強調。さらに、「イラクに暴政が復権することはない。テロリストとその一味が米国に危害を加えようとする限り、米国は戦時状態にある」と明言、米軍のフセイン政権残党らの掃討作戦を対テロ戦争の枠組みに位置づけた。
しかし、イラクでは1日も2件の米軍に対する襲撃で米兵1人が死亡、5人が負傷するなど、この2か月間の米英軍の死者は少なくとも31人、負傷者は178人に達している。3月20日の開戦以来通算の米英の戦死者数は237人で、「戦闘終結」以降の死傷者の多さは際立っている。
連合国暫定当局(CPA)のブレマー文民行政官は襲撃について「フセイン政権時代の軍や情報機関にいたプロの仕業」と述べ、訓練された組織的な抵抗は今後も続くと指摘する。
また、イラクでは1日にも、イスラム教シーア派の大アヤトラ(最高位のイスラム法学者)アリ・シスタニ師が米国主導の新憲法制定に反発し、イラク人による制憲協議会設置を呼びかけるファトワ(宗教的裁定)を発し、暫定政府成立への道筋も見えないままだ。
こうした中、米国内世論の風向きにも微妙に変化の兆しが見え始めている。1日発表のギャラップ社世論調査で、「イラクの戦後の状況はうまくいっている」と答えた人は56%と、ブッシュ大統領の戦闘終結宣言直後より30ポイント下落。米軍の占領統治が、日本やドイツ占領のようには順調に進んでいないとの印象は米国民の間に広がりつつある。
このため、ブッシュ政権は、米国がイラクでベトナム戦争のような泥沼に足を踏み入れようとしているとの見方を打ち消そうと躍起。だが、先月イラクを視察した共和党のルーガー上院外交委員長が「少なくとも5、6年の駐留が必要」との見解を示した上で、「長期駐留に備えるように軍を再編成する必要がある」とも指摘するなど、共和党内部でも批判がくすぶり始めている。
(2003/7/3/01:02 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20030702id26.htm