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[TUP-Bulletin] TUP速報 121 号 03年6 月30日
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大量破壊兵器(WMD)がまだ見つからないので、ブッシュ政権のウソが、ウォ
ーターゲート事件に例えて、「WMD・ゲート事件」とか、「イラク・ゲート事
件」などと呼ばれています。
ウォーターゲート事件では、ニクソン元大統領がただウソをついただけ、モニ
カ・ゲート事件では、クリントン前大統領が浮気をしただけで、誰も殺されてはい
ません。
イラク戦争でのウソの積み重ねは、「スローター(虐殺)ゲート事件」と呼ばれ
てもいい・・・とピットさんが熱く語っています。
(パンタ笛吹・TUP翻訳チーム)
・・・・・・・
虐殺ゲート事件
・・・・・・・
ウィリアム・リバース・ピット
6月23日
彼の名はポール・ナカムラ、米軍兵士、カリフォルニア州出身。
6月19日、救急車で怪我人を運んでいる最中に、手榴弾攻撃にあい死亡。享年2
1歳。
彼の名はマイケル・デュエル、米軍兵士、サウスダコタ州出身。
6月18日、プロパンガス供給所を警護中、狙撃され死亡。享年21歳。
彼の名はウィリアム・レィサム、米軍兵士、アリゾナ州出身。
6月18日、武器市場を攻撃したときに受けた傷が元で死亡。享年29歳。
彼の名はロバート・フランツ、米軍兵士、テキサス州出身。
6月17日、誰かが彼に手榴弾を投げつけたために死亡。享年19歳。
彼の名はショーン・パンキー、米軍兵士、インディアナ州出身。
6月16日、イラクでパトロール中、狙撃に会い死亡。享年25歳。
彼の名はゲィビン・ネイバー、米軍兵士、オハイオ州出身。
6月10日、バスの中で休憩中、手榴弾攻撃を受け死亡。享年20歳。
彼の名はマイケル・ドゥーリー、米軍兵士、バージニア州出身。
6月8日、「病人を助けてくれ」と近寄ってきたイラク人に撃たれて死亡。享年2
3歳。
彼の名はジェッシー・ホリング、米軍兵士、インディアナ州出身。
6月7日、軍警察署が攻撃を受け、銃弾を浴び死亡。享年19歳。
彼の名はドイル・ボリンジャー、米軍兵士、オクラホマ州出身。
6月6日、特別任務についているとき、不発弾が爆発して死亡。享年21歳。
彼の名はブランドン・オバレイトナー、米軍兵士、オハイオ州出身。
6月5日、パトロールを終えて宿舎に帰る途中、手榴弾攻撃を受け死亡。享年20
歳。
彼の名はアンタナシオ・ハロマリン、米軍兵士、カリフォルニア州出身。
6月3日、彼の部隊は、検問所で手榴弾攻撃を受け、交戦中に死亡。享年27歳。
・・・これらは6月1日から20日までの、米兵の戦死者である。上記に加えて、
以下の兵士たちが、暴発事故などで6月中に死亡した。
マイケル・トスト(享年24歳)、アンドリュー・ポコマイ(享年30歳)、ジ
ョセフ・スエル(享年24歳)、ジョン・クラインスミス(享年25歳)、ライア
ン・コックス(享年19歳)、トラビス・バーカード(享年26歳)、そして、ジ
ョナサン・ランバート(享年28歳)。
ロイターによると、イラク戦争中の米兵死者数が102人。そして4月9日のバ
グダッド陥落いらい、91人の米軍兵士がすでに死んでいる。
一日に1.21人が死んでいるわけだが、このペースでいくと、クリスマスのころ
にはさらに228人の米兵が死んでいる計算になる。
なぜなのだろうか?
ラムズフェルド国防長官は、3月24日、テレビ出演をしてこう言った。
「数ヶ月にわたる諜報活動でわかったことは、イラクが生物化学兵器をただ持って
いるだけでなく、それらをすでに実戦用に武器化し、各部隊に分散させているとい
うことだ。
それどころか、少なくとも一部では、(生物化学兵器を使用する)指令統制まで確
立しているのだ」
・・・これは非常に明細に述べられた発言だ。ラムズフェルド国防長官は、ただ単
にイラクが生物化学兵器を有していると主張しただけではない。それらの猛毒兵器
が、最大の殺戮効果が上がるようにすでに実用武器化されていて、すでに戦場に配
置されていると明言している。
それどころか彼は、それらの武器を米軍に向けて使ってもいいという指示を一部
のイラク軍が受けていることを知っていると、率直にも言っているのだ。
まあ、こんな発言は、別にいま始まったものでもない。
ブッシュ政権は、去年の9月から、「イラクの大量破壊兵器がアメリカにとって緊
急で重大な脅威となっている」と毎日のようにウソを言いふらし続けてきた。彼ら
は、9・11テロの恐怖を意図的に利用して、イラクへの攻撃を正当化しようとし
たのだ。
6月15日、NATO軍の最高司令官であるウェズリー・クラーク将軍が、TVイ
ンタビュー
に出演し、こう答えた。
(クラーク将軍)諜報局からもたらされた情報が、いくらか誇大宣伝されたよう
に、私は思っています。諜報報告から、戦争を起こすために都合のいい情報だけを
選び取るようにしてね。
(Q)誰が誇大宣伝を? CIAですか? 大統領か副大統領? それとも国防長
官ですか?
(クラーク将軍)9・11同時テロの直後から、サダム・フセインを対テロ戦争の
目玉にかつぎ上げて、米国民を説得しようとする努力が始まりました。
(Q)誰によってですか? 誰がそんなことを指図したのです?
(クラーク将軍)はい、その要請は、ホワイトハウスやその周りの連中から来まし
た。9月11日のその日、私はCNNニュースに出演しました。すると、家に帰っ
てからこんな電話を受け取りました。
「将軍、あなたはこの同時テロがイラクによって起こされ、サダム・フセインがそ
の後ろ盾だとテレビで言わなくてはなりません」・・・そこで私は、「もしそんな
証拠でもあれば、もちろんそう発言するよ」と答えました。 でも、いつまでたっ
ても、そんな証拠はついに一つももらえませんでした。
・・・クラーク将軍は、ブッシュ大統領の取り巻きから、サダムとテロを結びつけ
るようにウソをつけと頼まれたのだ。それも、9月11日のその当日、二つのタワ
ーが燃え落ち、多くの人々が死につつあったそのまっ最中に、そんなウソ発言の要
請を受けたのである。
ホワイトハウスのこの策略は、まんまと成功した。
ニューヨークタイムズ紙の行った世論調査では、米国民の45%が、サダム・フセ
インが9・11テロに個人的に関係していたと信じている、という結果が出た。
また、プリンストン調査研究所による前回の世論調査によると、米国民の50%
が、「ハイジャッカーのほとんどがイラク人だった」と信じているという結果が出
た。
ブッシュ政権によるこれらのウソの積み重ねにより死んだのは、もちろん、アメ
リカ兵だけではない。ある調査によると、イラク民間人の戦争犠牲者は1万人にも
のぼるという数字が出ている。
彼の名はブランドン・スローン、米軍兵士、オハイオ州出身。
3月23日、彼の部隊がイラク民兵の攻撃を受け死亡。享年19歳。 ・・・彼は
最初の戦死者ではないし、最後の戦死者でもない。
米軍兵士が軍服を着て、軍務を誓うとき、彼らは「命を危険にさらすのは、正義
のためだ」と信じこんでいるのだ。嘘つき政権から騙され、戦場に送られ、ゴミの
ように死ぬとは、誰も思ってはいない。
ブッシュ大統領とその取り巻きは、戦死した米兵の家族に、説明して謝らなくて
はならない。彼らはまた、自分たちのウソや誇張が巻き起こした蛮行について、世
界中の人々に説明して謝らなくてはならない。
彼らは罪の報いを受けなければならない。
(抄訳・パンタ笛吹・TUPチーム)
http://truthout.org/docs_03/062303A.shtml