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http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20030629/mng_____kok_____006.shtml
米、元国防副長官らイラク派遣 相次ぐ兵士襲撃に危機感
【ワシントン28日沢木範久】米ブッシュ政権がイラクの復興行政立て直しの顧問役として、クリントン前政権時代の高官ら五人を現地に派遣した。占領米英軍への襲撃が相次いでいるためだ。米国では「われわれは本当にイラク戦争に勝利したのか」と疑問の声も出ている。
ロイター通信などによると、五人は前政権の国防副長官を務めた民間政策研究機関勤務のハムレ氏らで、派遣期間は二十六日から十二日間。旧ユーゴ復興などに携わった経験を生かし、経済再生や市民社会の構築、政治秩序づくりについて復興行政を指揮するブレマー文民行政官に助言する。
イラクでは二十七日、バグダッドで米部隊の車列が攻撃を受け米兵一人が死亡し、四人が負傷したほか、買い物中の米兵が銃撃され重体となった。二十六日には米兵二人と電力会社のイラク人二人が襲撃で死亡。ブッシュ大統領がイラク戦争の戦闘終結を宣言した五月一日以来、戦闘行為で死亡した米兵は二十二人に上っている。
占領当局は、これらの襲撃は旧フセイン政権与党・バース党関係者の犯行とみている。米軍の戦車に小銃で立ち向かって犠牲を増やした戦争中に比べ、防備の薄い軍用車や民間車両を狙い、電力復興を遅らせて市民の反米感情を誘発している。
米軍は襲撃がさらに組織化されて「反乱」に拡大することを懸念。軍事専門家からは「イラク戦争ではフセイン軍を撃破したが、バース党解体には至らない“不完全勝利”だった」(米ワシントン・ポスト紙)との見方が出ている。
戦後占領についても最近まで復興当局の工業鉱物資源省担当だったカーニー氏が「軍事作戦から軍事・政治複合任務への切り替えが遅れた」と準備不足を指摘。身内から批判が飛び出している。
こうした中、ブッシュ政権がライバル民主党のクリントン前政権関係者を起用したことは、イラク情勢を深刻に受け止めている表れといえる。