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【ワシントン=菱沼隆雄】米国防総省が米軍主導による常設の国際平和維持部隊の新設を検討していることが27日明らかになった。
平和維持活動の中核を担ってきた国連や、緊急展開部隊を創設して国際紛争に対処する姿勢を示している北大西洋条約機構(NATO)から距離をとり、独自の有志連合の形成を模索する動きとしても注目される。
同日付のロサンゼルス・タイムズ紙が報じた。ラムズフェルド国防長官も同日、記者団に対し、「議論はある。ただ、具体的な提案はまだない」などと述べ、報道を事実上、認めた。
同紙によると、構想の背景には、<1>治安維持の訓練を十分に受けていない米軍への批判が、戦後イラクの混乱が長期化の様相を見せるにつれて高まっている<2>イラクのほか、アフガニスタン、コソボ、ボスニア、マケドニア、シナイ半島などに展開している米部隊の負担を減らしたい――などの事情や思惑がある。
欧州や中南米のいくつかの国にはすでに構想が伝えられている。米軍としては常設の国際平和維持部隊に約1万の兵力が必要になると見てはいる。
ただ、何か国が参加に関心を示すかは見通せないうえ、平和維持活動への参加に後ろ向きな米陸軍は反発すると見られ、即実現というわけにはいかないようだ。
(2003/6/28/21:11 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20030628it13.htm