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イラク国内の治安維持などを担うとされる多国籍の「安定化部隊」について、ポーランド軍が9月以降、イラク中南部に展開する約20カ国の指揮にあたることが27日、分かった。現地のポーランド政府関係者が明らかにした。この多国籍部隊の兵員数は計7000人に及び、ポーランド軍は米英軍の指揮のもと、各国軍に対しては指導的役割を担うことになりそうだ。
関係者によると、ポーランド軍を中核とした多国籍部隊はウクライナ、スロバキア、ブルガリア、ルーマニア、リトアニア、ラトビア、フィリピン、ホンジュラス、エルサルバドル、ドミニカ共和国など中東欧や中米、アジア諸国の計20カ国程度で、計7000人からなる。このうちポーランドが最大の2000人の兵士を派遣する。各国とも7月上旬から段階的にイラク国内に派遣され、実質的な活動は9月上旬からになりそうだ。駐留期間は少なくとも6カ月間にわたる。自衛隊の派遣後、ポーランド軍の傘下に入るかどうかなどはまだ明らかではない。
多国籍部隊の本部はバグダッドの南約100キロのヒッラに置かれ、イスラム教シーア派の聖地ナジャフやカルバラ、バビロン、カーディシヤ、ワシドの5つの地域に展開。米軍が中心になって占領統治する首都バグダッドと、イタリア軍や韓国軍が活動するナーシリヤの間にあるイラク中南部の広い範囲を担当することになる。
主な活動は、治安維持のほか救援物資の輸送、医療支援、さらに隣国イランやサウジアラビアと接する国境警備にもあたるとしている。
ポーランド軍は、北大西洋条約機構(NATO)から作戦立案や情報分析などの支援を受ける。実際の活動の面では、バグダッドに拠点を置く米軍と南部のバスラに拠点を置く英軍の指揮下に入りながら、多国籍部隊のリーダー役として各国間の連絡調整を引き受けるという。
ポーランド軍はイラク戦争中、特殊部隊を派遣して参戦。戦後も、イラクへの軍隊派遣を早々と決め、米政府もポーランド軍を多国籍部隊の中核として指名した。両国は冷戦後の民主化や市場経済の導入で結びつきが強まっている。ポーランド軍の積極的なイラク派遣の背景には、米国からの軍事支援を取り付けたいという思惑やイラクの利権の獲得を目指す狙いもあるとみられている。 (06/28 05:50)
http://www.asahi.com/international/update/0628/002.html