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【バグダッド=平野真一】「自分は正しい情報を伝えたが、間違って解釈された」「私は最後の瞬間まで情報相の職務をまっとうした」――イラク戦争中、バグダッド陥落間際になっても強気の発表を繰り返し、「コミカル・アリ」の異名を取ったサハフ元情報相が26日、アラブ首長国連邦(UAE)の衛星テレビ「アラビーヤ」「アブダビ」両局のインタビューに答え、発表はウソではなかったと弁解した。
フセイン政権幹部がメディアに登場したのは戦後初。元情報相は同政権崩壊について「一個人としてだけでなく、だれにとっても厳しい状況だった」と当時の心境を明かす一方、大統領らの行方については「何も知らない」と述べた。米軍に一時拘束されたとの報道に対しては「友人を通じて自分から投降したのであって、様々な点について取り調べを受けた後、釈放された」と述べ、無罪であることを強調した。
元情報相は米軍がバグダッドを制圧した4月9日に姿を消し、アラビーヤによれば、現在バグダッド郊外に住んでいる。だが、以前黒かった頭はすっかり白髪となり、体もやせ細るなど、憔悴(しょうすい)ぶりが目立った。
(2003/6/27/10:35 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20030627i302.htm