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【ロンドン=飯塚恵子】英国を公式訪問中のロシアのプーチン大統領は26日、首相官邸でブレア首相と会談し、イランの核開発問題や中東和平などで両国が緊密に協力していくことで一致した。
また、両国は同日、ロシアの天然ガスを供給するパイプラインを両国間に建設する合意にも調印、経済面での連携強化も確認。両首脳は、イラクの大量破壊兵器問題では突っ込んだ議論を避けたものと見られ、イラク戦争後の両国関係の修復とともに「新時代の到来」(英BBC)に重点を置いた格好となった。
「(プーチン政権発足以降の)この約3年間、英露関係は政治、安全保障、経済など幅広い分野で何十年もなかったほど強固になった。大統領の指導力はロシア国民だけでなく世界にとって大きな希望だ」
ブレア首相は26日午後、会談後の共同記者会見で、大統領に最大限の賛辞を送った。さらに「国際社会は再び一緒になり、直面する様々な課題に建設的に取り組んでいける」と述べ、“イラク後”の国際社会の関係改善が進んでいることを強調した。
一方のプーチン大統領は、ロシア元首にとって129年ぶりの公式訪問について、「各地で非常に温かく迎えられ、エリザベス女王に深く感謝している」と謝意を表明。さらに「英露関係は戦略的な性格を持つことを再確認した」と両国関係強化の重要性を指摘した。
英メディアによると、両首脳は会談で、イラク問題ではあえて大量破壊兵器問題に詳しく触れず、むしろ対イラン政策、インド・パキスタン関係、中東和平などでの連携を確認したという。
特に、核兵器開発が取りざたされるイランをめぐっては、プーチン大統領は、「国際原子力機関(IAEA)に協力するよう働きかける」考えを示したという。
一方、大統領は記者会見で、英露間のバルト海にパイプラインを建設し、ロシアからの天然ガスを供給する事業が合意されたことを公表。投資額は60億ドルに上るとされ、これによって英国が米国などを抜き、「ロシアにとって最大の投資国」となることを強調した。
(2003/6/27/01:35 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20030626id26.htm