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(回答先: ブオッシュvsゴアのとき、あえて立候補した3人目のバカについて。 投稿者 km 日時 2003 年 6 月 26 日 22:31:52)
http://homepage2.nifty.com/ikebe/opinion1109.htm
ネーダーが分裂選挙になるとわかっていながら出馬したのは、「全得票数の5パーセント以上を取ると、政党助成金が増えるなど、党としてメリットがある」からであったが、これも達成されなかった。
ネーダーが出馬するまでは、ゴアが最も有利なのはオレゴンといわれていた。強固な環境票を持っていたからだ。しかし、ネーダーが出馬すると、ゴアのオレゴンでの勝利は危うくなった。そのため、ゴアは終盤オレゴンを頻繁に回った。そして、彼はオレゴンと引き換えにフロリダを失った。そのことは、彼を敗北へと導いた。
また、ネーダーはフロリダで10万票ほど獲得した。ネーダーが出馬していなければ、それはゴアに流れたわけだから、フロリダでゴアは余裕で勝利していた。また、ニューハンプシャー、ウェストヴァージニアでも、ゴア票とネーダー票を足せば、ブッシュに勝った。ネーダーのせいでゴアが直接失った選挙人は、3州34人。また、僅差だった地元テネシーとクリントンの地元アーカンソーも、あと一回りすれば勝ちは確定だった。合わせて5州51人。ゴアはネーダーのせいで、51人(全米の10分の1)の選挙人を失った。また、ネーダー対策のCMなどに時間を取られ、失った票と州と選挙人は計り知れないものがある。
ブッシュ陣営は、終盤ネーダー支持の奇妙なTVCMを流した。正確に言えば、CMはブッシュ陣営とは言っていないのだが、ブッシュ陣営の仕業であることはほぼ確定している。(また、ブッシュ陣営はサブリミナルCMや「究極の中傷CM」と呼ばれ、民主党ジョンソン陣営が計画したものの当のジョンソンがあまりの怖さに放映しなかったといわれる「花摘む少女」も放映し、とにかくCMで中傷しまくったといわれている。)この選挙で、ネーダーは完全にブッシュの味方だった。
ラルフ・ネーダーの立候補自体を非難する気は毛頭ない。しかし、ネーダーには状況を考えてほしかった。詩文が出たら、分裂選挙にナって、ブッシュが当選するかもしれない、と言うことは想像できたはずだ。ネーダーが見せた「分裂選挙の恐ろしさ」という教訓は、日本の参院選で生かされなかった。革新の地盤、沖縄で、革新勢力は統一して無所属候補を出馬させた。しかし、共産党だけ独自候補を立てたため、保守に敗れた。無所属候補は、共産党に出馬辞退をさんざん申し入れたが、結局かなわなかった。ネーダーの教訓が生かされるのは、いつのことだろうか。