現在地 HOME > 掲示板 > 戦争36 > 183.html ★阿修羅♪ |
|
英がイラクに数千人増派を検討、襲撃事件で
【ロンドン=土生修一】イラク南部の英軍兵士襲撃事件を受けて、英国のフーン国防相は25日、数千人規模の兵員をイラクに増派することを検討していることを明らかにした。
同国防相は24日夜、下院で緊急報告を行い、イラク南部アマラ近くの村で2件の襲撃事件があり、英兵士6人が死亡、8人が負傷したことを確認した。国防相によると、死亡した6人は警察官の訓練にあたっていた英軍憲兵で、村の警察署で死体で見つかった。
国防相は殺害状況を明らかにしなかったが、英ロイター通信は25日、先週、犬を連れた英軍兵士が武器捜索のため家宅捜索を実施、女性や子供に銃を向ける兵士もいたと報じた。同通信は、イスラム教では犬は忌むべき存在とされているため、敬けんなイスラム教シーア派住民の反発を招き、英兵はこの報復で村民に殺害されたとしている。
英PA通信によると、多数の村民による抗議行動が起こり、英軍が鎮圧のためにプラスチック弾を発射、村民も実弾で応酬する騒ぎに発展、この結果、英兵6人が射殺され、村民4人も死亡したという。現地の英軍司令官は、「事件は英軍が挑発したものではない。殺人だ」と反論している。
イラク南部は、比較的治安が安定しており、英軍もヘルメットをかぶらずベレー帽にするなど、住民感情に配慮した「ソフト路線」を採用していた。しかし、25日の下院では、野党などから兵士の安全に配慮して駐留方針の転換を求める声も出た。フーン国防相は増派は検討するものの、ソフト路線の放棄については「結論は急がない」と慎重な姿勢をとっている。
(2003/6/26/01:59 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20030625id28.htm