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米英の暫定統治長期化を懸念 国連のデメロ特別代表
国連のデメロ事務総長特別代表は24日、バグダッドで記者会見し、「イラク人自身による統治への速やかな移行」を呼びかけた。イラクでの暫定政府の樹立が当初見通しより遅れることが確実となったことを受け、米英の暫定占領当局(CPA)による事実上の統治が長期化することへの懸念を示した。
デメロ氏は、国連のイラク復興の責任者で、今月初めにイラク入りし各地を視察した。会見では、治安の回復と生活の安定が最優先課題と指摘し、「真にイラクを代表する体制を待ち望む国民が、忍耐できなくなりつつある」と述べた。「いかなる外国人もイラクを統治できない」と占領当局を牽制(けんせい)した。
一方で、イラクの復興では国連とCPAとの間に対立は無いと述べ、「イラク人に奉仕するという点で双方が一致した立場だ」と強調した。そのうえで、国連の役割は医療や教育など人道支援だけでなく、「民主化、経済改革、インフラ復興など広い範囲になる」との見方を示した。 (06/25 11:04)
http://www.asahi.com/international/update/0625/007.html