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「朝鮮新報HP」http://www.korea-np.co.jp/sinboj/Default.htm
「万景峰92」号と日本(下)−日米こそ東アジアの脅威
http://www.korea-np.co.jp/sinboj/j-2003/j05/0305j0621-00006.htm
朝鮮を誹謗中傷する報道の中でも、テレビ朝日とNHKは突出しているように思う。NHKは安倍晋三官房副長官がお気に入りのようで、副長官の講演での発言をしばしば大きく取り上げる。6月15日午後6時のニュースでは、盛岡の講演で、「北朝鮮は食糧も燃料も不足しており、日本の援助が必要になる。時は我々に味方をする。だから圧力をかけるべきだ。金正日総書記が劇的に政策転換をする可能性もある」などと言いたい放題だった。
この「親の七光り」政治家は14日には横浜市で、「(朝鮮は)ほとんど暴力団がやっている行為をやっている」とまで発言している。
NHKだけでなく日本の主流メディアは「北朝鮮は核やミサイルの開発を進め、日本の安全にとって重大な脅威を与えている」(6月14日の朝日新聞社説)などと朝鮮の主権と尊厳を冒涜した報道を今も続けている。
なぜ、日本のメディア企業は極右の広報に成り下がったのかを考えたい。
第1に、記者の歴史認識が欠けている。特に日本が1895年の台湾への武力侵攻以降、50年にわたってアジア太平洋諸国を侵略した歴史を知らない。
第2に、在日朝鮮人を含め外国人の記者がほとんど採用されていない。テレビ局には朝鮮語ができる記者やディレクターがほとんどいない。
第3に、メディア界で働く人たちは、ほとんどが男性で有名大学を卒業したエリートたちで、賃金が極めて高く、少数者、弱者の痛みを実感できない。メディア企業の多くが採用試験で、興信所を使っており、社会を批判的に見る人は入社しにくくなっている。
第4に、首相官邸や警視庁にある「記者クラブ」で、権力の情報操作に飼いならされてしまっていて、ジャーナリストは当局に対して懐疑的な姿勢を持つべきだという基本を忘れている。
日本のメディアは、ブッシュ米政権と同じように「朝鮮」を「悪の枢軸」とみなしているが、東アジアの平和と安定を脅かしているのは日米軍事同盟である。在日、在韓米軍基地に核兵器がないはずがない。日本も世界有数の装備をもつ軍事力を保有し、「核開発」、ミサイル開発をすすめ、核武装論も公然化している。
日本が再び朝鮮を侵略する危険性が高まっていると私は思う。過去の侵略の歴史に無反省な国が米英のイラク戦争を全面支援し、朝鮮の脅威を煽って「有事法制」を成立させ、いつでも戦争のできる態勢を整えた。そのうえ、戦闘状態が続くイラクへ自衛隊を派遣する法案を上程した。首相が「自衛隊は軍隊だ」と憲法を無視する発言を繰り返し、カルトの靖国神社に3度も参拝している。「法の支配」が貫徹しない日本は民主主義国家ではない。世界的に孤立しているのは日本である。
91年に、私がインドネシアで特派員をしていたとき、作家のロシアン・アンワル氏に「日本を100年間は信用しない」「日本人には他国民に感情移入ができない」と言われたことがあった。またアラタス外相は「憲法を変えずに自衛隊を海外に出すと日本は世界の敵になる」と警告した。
日本は1930年代に酷似してきた。日本の危機を救うために、朝鮮の人々の「外圧」がいま必要になってきた。
極右政治家とメディアの二人三脚でつくりあげた「反北朝鮮」世論を変えるのはそう簡単ではないだろう。
昨年9月17日の日朝平壌宣言で、朝鮮は「過去の清算」に関する賠償請求を放棄し、日本から政府開発援助(ODA)を受け取る経済協力方式で合意した。
しかし、日本側は「拉致」問題の解決なしに、国交正常化交渉はありえないという姿勢を示している。そこで、私は朝鮮の人民と在日朝鮮人に早急に取り組んでもらいたいことがある。
安倍官房副長官は昨年10月3日の参院決算委員会で、「被害にあった人々の補償を含めて、何を要求すべきか検討していきたい。人権だけでなく、わが国の主権が侵された。これを看過することは決してできない」と述べ、国交正常化交渉の中で補償要求を協議すると表明した。
このように、日本政府は「拉致」被害者について事実関係の徹底的な究明と謝罪と国家による個人補償を求めている。拉致事件は国際的なルールに基づき解明され、関係者は処罰されなければならない。
一方、朝鮮側も過去93年の間に日本が犯した民族ごと連行=拉致した「罪」と戦後58年間の南北分断についても同様の措置をとるように要求する権利がある。3.1独立運動弾圧、創氏改名、強制連行、日本軍慰安婦、原爆被爆者、皇軍に徴用され戦犯となった本人または遺族が、補償を含めて、何を要求すべきか検討してもらいたい。
また、在日朝鮮人の1世、2世の人たちが日本へ渡ってきた経緯について記録し、強制されたのであれば補償を求めてほしい。さらに、在日朝鮮人への差別について個人個人が日本政府と国民に損害賠償を請求する大運動を展開してほしい。その際、在日朝鮮人の子供たちへの暴力についても問題にしてほしい。
拉致問題における日本の要求をそっくりそのまま日本政府と日本国民に向けてほしい。
日本人がこれほどまでに朝鮮を脅威だと称して、誹謗中傷するのは、結局は、朝鮮という国家と国民をなめているからだと私には見える。「拉致」のことで糾弾するなら、日本が朝鮮民族にやってきたことの責任もとれと要求することだ。日本人は相手が弱いと見ると、たたみかけるように追い詰める習性がある。
韓国の盧武鉉大統領は、「万景峰92」号の出港中止が決まった日、TBSテレビの番組で、朝鮮の核問題について「あまり危険と考えるのは、それ自体が危険だ」と述べるなど、日本政府と全く異なる対話重視の姿勢を明確にしている。
韓国の政府と国民も、日本の過去の清算に関する朝鮮の要求について全面支援を惜しまないだろう。日本を危機から救うには、朝鮮と韓国の人民による日本の過去の犯罪についての徹底した追及しかないと私は確信する。(同志社大学教授、浅野健一)
[朝鮮新報 2003.6.21]
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以下私感
「正史」を正論で唱える人々はマスコミから抹殺されてしまっているご時世で、浅野健一氏の勇気ある発言に賛同する。
近頃の世相をみていると、「北朝鮮の脅威」を口実に、恥多き歴史はかなぐり捨てられ、その本質もろくに知らされぬまま有事法が成立、気づいたときには行きたくないのに戦争にいつ行かされてもおかしくない。イラクは「有事だ」そうだ。だから国会で承認を前提に「論議」する。戦争に反対すれば便所に落書きするだけでも逮捕・長期拘留される始末。
日和見的で議会主義クレチン病の自称前衛党など「綱領変え」(天皇制是認)に躍起となり、翼賛政治の片棒を担ぐブザマな変身。労働者とは「不和」=「恣意」的情報はスパイじゃないかと本当に疑いたくなる。連合も民主党とつるんでダラ幹を通じて下部構造の翼賛化に余念がない。
その感覚や知性は象の肌の感覚、サメの脳味噌。考えることを拒否し、歴史の流れに竿を差すことだけに汲々としてきた結果だ。帝国主義とスターリン主義の圧制に喘ぐ人民の苦しみの一片さえ語ろうとしない。
マルクスへ戻れ。自然へ帰れ。
−−−−−−−以下引用----
(阿修羅「議論」11--天皇制と日共への愚民党さんの書き込みより引用:
(RE:)世界権力と日本天皇制
http://asyura.com/0306/dispute11/msg/286.html)
(前略)
自衛隊はUSA国防総省が指揮権を握っております。
しかし、戦前内務省を継承した日本警察は独立しております。
その中枢イデオロギーは日本天皇制防衛であると思います。
明治近代から現在までの日本の国是は共和制ではありません。
象徴であろうが中心軸としての国是は天皇制であると思います。
世界権力が日本天皇制を空洞化させる陰謀の理由は
日本警察権力存立のイデオロギーの中心軸たる柱をへし折ることであると思います。
こうして日本の治安を不安定にさせるのが
世界権力の狙いです。
さらに中国・韓国との関係に不安定・緊張をこれまでのように刻印させるべく
明治維新以降の近代天皇制を形式のみ存続させ利用すると思います。
(中略)
さらに政治は人間の悪意的様相をもっとも現出するきわめて人間的な行為である。す
なわち、いかに敵と競争者を落としこめ、叩きつぶすかに、政治行為者の日常はあり、
内部は不断にゲ−ムのシミュレ−ションを展開している。空間を構成し流動的な他者の
行為を予測し推論しつつ決定する闘争である。政治とはまさに密室の謀議であり、それ
えに情報スパイは古代から政治闘争の重要な役割を担っていた。天皇制が古代から今日
まで継承できたのは、情報戦争に勝利してきたからである。
現代では、あなたがご存知のように、警察情報スパイ機構と自衛隊情報スパイ機構を
統合しているのは、内閣調査室である。あなたが毎日コンビニで支払っている税金から
内閣機密費として、毎年56億円の予算がくんである。あの日本共産党の副委員長であ
った袴田里美も公安警察のスパイであり、中央委員会議長であった野坂も、公安警察
のスパイであった。いかに、すごいかわかるであろう。この公安警察が革命家を情報ス
パイへと誘導し、やがて中央委員会に送り出し、警察の都合のよい革命方針を中央委
員会指令として発動させるのである。一番犠牲になるのは、いつも末端で真剣にまじめ
活動する民衆活動家であった。戦前の公安警察もほとんどスパイによって運営されてい
た中央委員会による銀行襲撃方針により、民衆支持基盤を壊滅することにより、日本
共産党を壊滅したのである。本当は当時の公安警察としては、国家予算の獲得のために
日本共産党中央委員会を保存しておきたかったのだが、宮本顕治による死力を尽くした
中央委員会スパイ摘発により、やむなく、壊滅としたのである。このときのスパイ査問で、スパイは恐怖におびえ、おのれ自身による心臓発作で死亡した。スパイ摘発こそ日本
革命運動の革命的伝統である。
60年代後半から70年代前半、日本共産党に指導された日本民主青年同盟は全国
20万人いたが、いまや2万人である。この減少はまさに公安警察による。関西・愛知
関東と、県委員長クラスが公安警察スパイへと誘導されてしまったからである。まさに
内閣機密費である56億円の効用であろう。外務省機密費とこの内閣機密費の存在を
リ−クしたのは、USA・CIAである。97年橋本政権時、日本内閣と外務省の電話がCIAによって盗聴されていた事実は有名である。そのときすでに、CIAはこの機密費の存在しり、どうスキャンダル・ニュ−スにするか計画していた。20世紀から21世紀初頭とは、映画007でも有名なイギリス情報部とCIAが暗躍できるアングロサクソンの世紀である。帝国はおのれの姿にあわせて世界を構築する、それが世界標準化である。現在、天制が苦しいのは、イギリスもUSAも、もう、王朝はイギリス王朝だけ残せばいいのないか、と検討していることである。世界標準化のために、天皇制は淘汰されなくてはならい、と。21世紀初頭は日本による侵略戦争犯罪が世界的問題となるであろう。
中国においても72年日本に対する「戦争賠償金請求放棄」の是非をめぐって、現在
紅衛兵世代によって検討されている。あの香港をイギリスから100年かけて取り戻し
中国とは5000年以来の原理・原則の中華思想による国家なのである。
(後略)
−−−−以上引用終わり---------
北朝鮮の解放とは、スターリン主義の極北たる圧制に苦しむ北朝鮮の人々を日米韓の権力者による軍事侵略(現在は揺さぶり)に抗してどう労働者的に「解放」するのかが問われるべきである。
アジア諸国に対するジェノサイドという大罪を犯し、かつ自らは米帝からの二度にわたる原爆投下というジェノサイドを食らいながら、再び三度米帝および日本国家権力のいいなりにされてしまえば労働者階級も含めて、マイケルムーアではないが「アホで間抜けな日本人」という呼称は現実化する。
所詮ブルジョワジャーナリズム、ブル新と言われるマスコミがいったん権力側に立ってしまえば、権力はいかなる情報操作もスムースに行える。一億総白痴化が完成した。
私は、政府=支配階級の動向のみならず、マスコミ、「議会主義」政党の動きも警戒して監視しなければならなくなってしまった。