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<共産党>天皇制、自衛隊は当面容認 7中総に綱領改定提案
共産党は21日、党本部で第7回中央委員会総会(7中総)を開き、不破哲三議長が綱領改定案を提案した。改定案は、民主連合政府の樹立に向け、「資本主義の枠内で可能な民主的改革」を目指す一方、現綱領で廃止・解消を求めるとしていた天皇制や自衛隊は当面、容認する方針を盛り込み、90年代後半から進めてきた「現実・柔軟路線」を明確にしている。一方で現綱領が掲げる「革命路線」と、日米安保条約廃棄の路線は基本的に堅持した。
現綱領は1961年の第8回党大会で制定され、その後、4回の部分改定を重ねたが、全面改定は初めて。党内議論を経て、11月の第23回党大会で決定を目指す。
今回の改定案は平易な表現・用語を用い、7章から成る現綱領を5章に全面的に再構成した。
天皇制は現綱領が明記する「君主制の廃止」との文言を削除し、「憲法上の制度であり、その存廃は将来、情勢が熟した時に、国民の総意によって解決されるべきだ」と位置付けた。自衛隊は現綱領の「解散を要求する」から、「軍縮の措置をとる。安保条約廃棄後のアジア情勢の新しい展開を踏まえつつ、国民の合意で解消に向かって前進を図る」に改めた。
革命路線に関しては「現在、日本社会が必要としている変革は社会主義革命ではなく、異常な対米従属と大企業・財閥の横暴な支配の打破を内容とする民主主義革命」と指摘。新たに示した「民主的改革」の具体策としては(1)日米安全保障条約を廃棄し、対等平等の立場に基づく日米友好条約締結(2)国連憲章に規定された平和の国際秩序擁護(3)現行憲法の前文を含む全条項の順守(4)欧州の主要資本主義諸国などの到達点を踏まえた「ルールある経済社会」の確立――などを挙げた。
現綱領は、「アメリカ帝国主義」「日本独占資本」を民主主義革命で打倒し、「資本主義制度の全体的な廃止を目指す社会主義的変革」による2段階革命で社会主義・共産主義社会の建設をめざすと規定していた。【桜井茂】(毎日新聞)
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