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公園トイレ壁に「戦争反対」で起訴 初公判で「不当だ」
イラク戦争に反対する男性(24)が公園のトイレの壁に「戦争反対」と落書きしたところ、通りかかった警察官に現行犯逮捕され、建造物損壊の罪で起訴されていたことがわかった。16日、東京地裁での初公判で男性側は落書きの事実は認めたが、「軽犯罪法違反に過ぎず、重罰の建造物損壊(懲役5年以下)に問うのは不当だ」と無罪を主張した。
検察側の冒頭陳述などによると、元書店店員の男性が4月17日夜、東京都杉並区の区立公園にあるトイレの外壁にスプレー式ペンキを使って「反戦」「戦争反対」などと落書きしたところ、警察官に見つかり、器物損壊容疑で現行犯逮捕された。落書きの文字は最大で約50センチほどで消すことができず、壁の塗り替えに7万円かかることなどから、検察側は、罪名を建造物損壊に切り替えて起訴した。
男性は初公判で「侵略戦争を許せなかった。家の近くの公園で戦争反対の意思を表明しただけだ」と意見陳述。弁護人は「全国の公衆トイレにはおびただしい落書きがあるが、建造物損壊で起訴された例は聞いたことがない」と述べ、公訴棄却を求めた。
http://www.asahi.com/national/update/0617/008.html