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(回答先: イラク駐留米軍:ロケット弾攻撃で米兵1人が死亡、2人負傷 [毎日新聞] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 6 月 20 日 03:07:26)
【ファルージャ(バグダッド近郊)=源一秀】フセイン政権の中枢を占めたスンニ派イスラム教徒の居住区であるファルージャが、米兵への襲撃が多発する危険地帯と化している。米軍はフセイン政権関係者が多く潜むと見て残党狩りを本格化させているが、「異教徒支配」を拒む住民たちは反発を強めており、イラクの“火薬庫”にもなりかねない不穏な空気に包まれている。
バグダッド西方約50キロ・メートル。ファルージャに入ると、林立するモスクに思わず目を奪われる。その数はバグダッドの比ではない。原理主義的色彩の濃いスンニ派の街であることを如実に示している。
米軍が拠点とし、今月5日、何者かによるロケット砲攻撃で、米兵1人が死亡したシュハダ警察署前を訪れると、「自分たちの怒りを聞いてほしい」という住民たちに取り囲まれた。
「異教徒がイスラム教徒を統治するのは許せない」「残党狩りと称して我々の土地を侵略した」――。走り去る米軍の装甲車両には、みんなが「ノー、ノー、US」を叫び、立てた親指を地面に向け、抗議した。
住民の米軍への反感は、米軍駐留に抗議するデモ隊に米兵が発砲、住民17人が死亡、40人が負傷した4月28日の事件をきっかけに激化。ロケット砲などを使用した米兵への攻撃が頻発するようになった。
4月28日の事件以降、米軍が襲撃を受けた事件は、少なくとも7件発生しており、米兵少なくとも3人が死亡、21人が重軽傷を負っている。
残党狩りも、住民の反発を呼んでいる。15日からファルージャ各地で昼夜問わず、米軍が抜き打ちで、一般家庭を捜索している。住民の8割から9割を占めるといわれるドライミ部族の部族長ハミド・ジャシム・モハマドさん(40)は、「イスラム文化に反して、男性兵士が女性の部屋に上がり込んだり、女性の持ち物検査や尋問をしている」と憤る。
フセイン大統領は、スンニ派のドライミ部族を重用した。ドライミ部族は国防省、共和国防衛隊などで主要ポストを与えられ、体制の一翼を担う一方、忠誠と引き換えに特別待遇を享受したものが多かった。
ドライミ部族の多いファルージャは、インフラ建設などで優遇されてきた。「米軍は我々を冷遇する」との警戒感が住民には強い。
あるモスクの礼拝導師(30)は、信者に過激な行動に出ないよう説く毎日が続いているが、「お前は米軍のスパイか、とののしられることもある。もう住民の爆発をとどめることはできない」と、天を仰いだ。
(2003/6/20/01:57 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20030619id26.htm