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イラクに駐在している米陸軍第四歩兵師団を率いるオディエルノ少将は18日、衛星ビデオを通じて記者会見し、米軍がフセイン大統領の出身地、ティクリート近郊の数軒の農家を急襲し、850万ドル(約10億2000万円)の米紙幣など大量の現金を発見したことを明らかにした。大統領の警護に当たる警護隊や特別共和国防衛隊のメンバー合計50人も拘束した。
米ドル以外にも3億―4億ディナール、ユーロやポンドの紙幣を発見した。農家はいずれも警護隊が守り、中には大統領の手回り品や写真が置かれていた。拘束した警護隊員の中には、大統領の専属ボディーガードも含まれている。
一方、米中央軍が16日に大統領の側近中の側近、秘書のアビド・マハムード氏を拘束していたことも判明した。米軍はフセイン大統領が近くにいる可能性があることから発表を控えていた。
マハムード氏は米軍の手配リストでは大統領と2人の息子に続く4番目に位置づけられていた。大統領との面会を取り仕切る窓口だったうえ、安全保障問題のアドバイザー、大統領の警護の責任者など要職を兼任していた。 (11:54)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20030619AT2M1900I19062003.html