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2003年6月10日の中日新聞から
ハマス指導者ランティシ師「尊厳失うより命を捨てる」
【ガザ(パレスチナ自治区)9日嶋田昭浩】イスラエルとガザの境界で八日早朝、他のパレスチナ武装組織とともにイスラエル兵四人を殺害する攻撃を行ったイスラム原理主義組織「ハマス」の指導者ランティシ師が同日、ガザで本紙のインタビューに応じた。同師は、七日に「イスラム聖戦」など他の四組織の指導者と会談を持ち、対イスラエル武装闘争の継続などで一致したことを明らかにした。
−−中東新和平の実施で合意したブッシュ米大統領とシャロン・イスラエル、アッバス・パレスチナ自治政府両首相との首脳会談をどうみるか。
「(会談後の)アッバス氏の声明は、パレスチナ難民の帰還権などに触れていないうえ、われわれの(イスラエルへの)抵抗を批判さえしている。全く受け入れられない」
−−パレスチナ人の間にも、シャロン首相に対抗できるのはアッバス首相だけ、との指摘がある。
「シャロンに降伏していた。逆に、シャロンはここの土地を『ユダヤ人の土地』などと言って、アッバス氏やブッシュに挑戦していた」
−−八日早朝の事件を口実にイスラエル軍が再び侵攻してくる可能性もある。
「その見方は正しい。しかし、白旗を掲げて降伏し、占領下で永遠の奴隷に甘んじるか、それとも解放と独立のため犠牲となって戦うか。私は、尊厳を失うことより命を捨てることの方がはるかに容易だと信じている」
−−その立場で、どのような戦略を描けるのか。
「今の状況は力のアンバランスだ。相手は重装備の兵器を持っていながら、こちらは大衆の抵抗だけ。しかし、抵抗によって新たな公式を生み出した。苦しみのバランスという公式。われわれも傷つくが、同時に相手も傷つく。それによって、相手に占領や抑圧をやめさせられる」