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18日、バグダッドで米英暫定占領当局(CPA)に対して給料の支払いを求めるイラク軍元兵士たちとにらみ合う米兵=AP
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給与払い求めるデモ隊に米兵発砲、2人死亡 バグダッド
バグダッドの旧大統領宮殿前で18日、米英暫定占領当局(CPA)に給与の支払いを求めたデモ隊のイラク市民に米兵が発砲し、少なくとも2人が死亡した。数人が負傷したとの情報もある。バグダッドでは当局への抗議デモが拡大しているが、参加者に死者が出たのは初めて。また同日、市内では米兵3人が殺害されるなど占領軍へのゲリラ攻撃も活発化していて、治安の一層の悪化が懸念されている。
デモ隊は武装解除されたイラク軍の元兵士らによるもので、CPAが本部を置く宮殿前に約300人が集まった。参加者は非武装で、「ブッシュ(米大統領)打倒」を叫ぶなどしていた。興奮した一部が投石をはじめ争乱になったため米兵が発砲した。米軍当局は「威嚇射撃だった」と説明しているが、目撃者によると、死傷者は上半身を銃撃されていた。
デモの参加者らによれば、米当局は今月はじめに、武装解除した元兵士に「4月から3カ月分の給与を支払う」と約束した。18日が支給日に指定されていたが、年金局のイラク人担当者に支払いを拒否されたため、直接行政当局の本部へ押し掛けたという。米軍の広報担当者は、「自衛のための当然の攻撃だった」と説明している。
一方、AFP通信によれば、バグダッド南部にある石油ガス関連施設で同日、警備にあたっていた米兵2人が手投げ弾を投げつけられて死亡した。また市中心部では、通りかかった車から銃撃された米兵1人が死んだ。いずれもフセイン旧体制の残存勢力による攻撃とみられる。ロイター通信によると、米国による戦闘終結宣言後の5月からすでに40人以上の米兵が殺害されている。 (06/18 20:58)