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対テロ戦争:
ブッシュ政権を批判 辞任した米大統領特別報道官
イラク戦争の開戦直前に米大統領特別補佐官(テロ対策担当)を辞任したランド・ビアーズ氏は、16日付の米紙ワシントン・ポストのインタビューで、対テロ戦争を進めるブッシュ政権が「(国民を)安全ではなく、より不安にさせている」などと指摘し、ホワイトハウスを「告発」した。
ビアーズ氏は、ブッシュ政権はテロの根本的な原因究明に失敗し「敵(テロ)を過小評価している」と政権を非難。対テロ戦争についても「言葉と行動が一致していない」と批判した。
またイラク戦争は「対テロ同盟」内の亀裂を生み、反米感情の高揚から逆にテロ組織アルカイダの組織拡大をもたらす可能性を指摘した。
ビアーズ氏は、ホワイトハウスの激務にも嫌気が差したが、同僚などには「個人的な理由」から大統領特別補佐官を辞任すると伝えたという。
同氏はホワイトハウスで国家機密に触れる立場にいたため、政策や仕事の詳細はインタビューで明らかにしなかった。
同紙によると、ビアーズ氏はレーガン政権以来、米国家安全保障会議(NSC)に勤務し、昨年8月からテロ対策を担当。ホワイトハウスを去った後は、民主党の次期大統領候補の指名争いに立候補したケリー上院議員の国家安全保障担当の顧問にくら替えした。(ワシントン共同)
[毎日新聞6月16日] ( 2003-06-16-18:20 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/kokusai/20030617k0000m030018000c.html